[鹿児島の芋焼酎メーカー18社が値上げ発表 10~20%]という報道

 

(※) 私は芋焼酎ばかり飲んでいるのですが、まあ値上げは仕方ないでしょうね。最近の原材料の高騰と共に、昨年以来、サツマイモの「基腐病」というのが拡大していて、こちらも危機的になっています。

(報道) サツマイモが腐る「サツマイモ基腐病」が21都道県に拡大(2021/11/14)


芋焼酎よ、お前もか…鹿児島のメーカー18社が値上げ発表 10~20% 原料不足、資材高騰も背景に

南日本新聞 2022/06/03

鹿児島県内の焼酎メーカー112社のうち、芋焼酎を製造する18社が値上げ済みか、値上げを予定していることが2日分かった。

上げ幅は小売価格の10~20%程度になる見込み。酒類卸の南九州酒販(鹿児島市)によると、ほかにも複数の社が検討しており今後さらに増えるとみられる。サツマイモ基腐(もとぐされ)病の拡大による芋不足が最大の原因で、他製品の値上げと同様に原油や資材の高騰も影響している。

南九州酒販によると、県内産焼酎の大規模な値上げは、焼酎かす処理費用が高騰した2007年以来。既に5月に1社、6月1日に2社が値上げした。ほかに9社が7月、5社が8月、1社が9月の改定を発表している。

県内のメーカーなどによると、原料となるサツマイモは品薄で、価格が例年より2、3割上昇した。基腐病の感染を避けるため、例年より早く収穫を終えて冷凍貯蔵する社もあるが、その保管にも費用がかかる。一升瓶などの価格も上がっている。

値上げを決めた県内メーカーの経営者は「ここ数年は原料確保の見通しが立たず、厳しい状態が続いている。芋を巡る価格競争も起きていて、従来の値段では売ってもらえない。このままでは会社がもたない」と明かす。

別のメーカーの役員は「前回の値上げから15年で、資材などの諸経費は徐々に上がっていた。赤字でも経費を削って耐えてきたが、もう限界だ」と理解を求めた。

県外でも、最大手の霧島酒造(都城市)が9月1日からの値上げを明らかにしており、追随するメーカーが相次ぐ可能性がある。南九州酒販は「どの社も状況は同じだろう。シーズンを迎える中元商戦への影響も避けられない」と、動向を注視している。