韓国の家計債務が統計開始以来最高の1862兆ウォン(約180兆円)に

 


韓国の家計債務、昨年1年間で134兆増え1862兆ウォンに

朝鮮日報 2022/02/23

韓国銀行は22日、韓国の家計債務(クレジットカード使用額を含む)が昨年は134兆1000億ウォン(約12兆9300億円)増え、1862兆1000億ウォンを記録したと発表した。2003年の統計開始以来最高だ。

家計債務は2012年に963兆ウォンだったが、13年に1019兆ウォンとなり、1000兆ウォンを超えた。その後は毎年急速に増加。増加幅では16年(139兆4000億ウォン)が最高で、昨年は2番目だった。

家計債務のうち住宅担保ローンは昨年末時点で982兆4000億ウォンとなり、今年にも1000兆ウォンを突破する可能性が高まった。住宅担保ローンは住宅価格高騰を反映し、昨年1年間だけで72兆ウォン増えた。

ただ、第4四半期(10-12月)は貸出金利の上昇と政府による徹底した融資規制の影響で家計債務の増加幅が明らかに鈍化。家計債務の増加幅は19兆1000億ウォンで、第2四半期(43兆5000億ウォン)、第3四半期(34兆9000億ウォン)を下回った。第4四半期の住宅担保ローンの増加幅は13兆4000億ウォンで、第3四半期(20兆8000億ウォン)より縮小した。

韓銀のソン・ジェチャン金融統計チーム長は「昨年末に住宅取引が減少し、集団融資も減ったことで住宅担保ローンの伸びが縮小した。貸出金利の上昇と政府の家計向け融資管理強化で全体的な家計債務の増加は落ち着いた」と分析した。