イスラエルが、ワクチン「未接種」の観光客受け入れを再開

 

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イスラエル、ワクチン未接種の観光客受け入れを再開 3月から

CNN 2022/02/22

イスラエルは3月1日から、新型コロナウイルスのワクチンを接種しているかどうかを問わず、全観光客の受け入れを再開する。

ワクチン未接種のイスラエル人も、PCR検査で陰性になれば隔離の必要がなくなる。

今回の決定に先立ち、イスラエル首相は保健相とコロナ規制の緩和について協議していた。

ベネット首相は20日に発表した声明で、「罹患率は着実に減少している。従って、世界に先駆けて閉ざした国を、徐々に開く時が来た」と指摘した。

イスラエルの新型コロナ症例数はこの数週間で大幅に減少している。米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、新規の症例数は1月30日までの1週間で過去最多の61万7565例を記録していたが、直近の1週間は12万6762例だった。

イスラエル観光省によると、20年3月から観光客が入国できなくなったことで、イスラエル経済は推定70億2000万ドル(約8050億円)以上の損失を被った。パンデミック(世界的大流行)前の19年は過去最高となる455万人が訪れ、72億ドルの経済効果をもたらしていた。

昨年11月からは、ワクチン接種完了の証明を提示すれば、PCR検査や短期間の隔離を条件として観光客も入国できるようになったが、それでも観光客数は低迷していた。ただしイスラエルに入国する旅行者は全て、出発前と到着時のPCR検査で陰性になる必要がある。ワクチンを接種していない旅行者の入国が許可されるのは2020年3月以来。

イスラエル人が帰国する際は到着時のPCR検査のみを義務付ける。これまで義務付けていた搭乗前の抗原検査は3月1日から不要になる。