英国の医師や専門家が、オミクロン特有の症状として「嘔吐、腹痛」などの胃腸障害が含まれることを報告

 


オミクロン感染に関して英国で見られる2つの新しい症状:吐き気と食欲不振

Two New Symptoms Seen In The United Kingdom With Regards To Omicron Infections: Nausea And Loss Of Appetite
thailandmedical.news 2021/12/29

オミクロン感染症では、鼻水、くしゃみ、悪寒、頭痛、発熱、喉の痛み、体の痛み、寝汗、疲労などの一般的な風邪と非常によく似た通常の症状に加えて、英国の健康専門家や医師たちはまた、過去 1週間で、多くのオミクロン感染患者が嘔吐や吐き気、食欲不振を訴えていると報告している。

一部の医師たちはまた、胃の酸性度の増加、腹痛、消化の問題、便秘など、オミクロン変異株に感染した一部の患者の胃腸の問題を含む新しいオミクロン症状の出現を報告している。デルタ変異株では、下痢が観察されていたが、オミクロンではそれは報告されていない。

オミクロンは、感染の焦点が、ACE2受容体から DDP4(ジペプチジルペプチダーゼ4)受容体、CD147、ニューロピリン-1、アラニルアミノペプチダーゼ(ANPEP)、グルタミルアミノペプチダーゼ(ENPEP)、アンジオテンシンII受容体2型などの他のヒト宿主受容体に焦点を移していることが報告されている。これらの受容体のいくつかは胃腸管に多く見られるため、オミクロンで見られる胃腸障害に関する新しい症状の出現は理解出来ることでもある。

コロナ感染症と一般的な風邪を区別する唯一の症状は、コロナ症にのみ見られる匂いと味の喪失であることに注意する必要があるが、しかし、オミクロン感染症の場合、もはや匂いと味の喪失の症状の報告は多くない。

ワクチン接種を受けた人たちのオミクロン株へのブレイクスルー感染の場合、症状には高熱が含まれ、通常は2〜4日続くことがわかっている。

今後、オミクロンの亜種が進化し、さらに多くの新しい亜系統が出現して変異し続けるにつれて、症状が異なり始め、新しい症状が現れる可能性があるとも予測される。