中国が突然、日本円で1兆円以上となる米国債を売却





ドルの大幅な下落が続く中、中国は突然82億ドル相当の米国債を売却

dailyhodl.com 2025/06/28

China Abruptly Sells $8,200,000,000 in US Treasuries As Dollar Extends Massive Losses

中国人民銀行が 4月に 80億ドル(約 1兆1500億円)以上の米国債を売却したため、中国の米国債保有高は 2009年の水準まで減少した。

財務省の最新発表によると、中国は 2025年4月末時点で 7,572億ドル相当の米国債を保有しており、これは 3月の 7,654億ドル、2月の 7,843億ドルから減少している。

中国は現在、英国の 8077億ドルよりもはるかに少ない米国債を保有しており、17年以上 2位だった主要外国国債保有国ランキングで 3位となった。

中国による米国債の大量売却は、同国の金融戦略のより広範な再構築の一環と思われる。

マクロアナリストのアダム・コベイシ氏は、中国の国債投げ売りラッシュは、2022年以降加速している極めて積極的な金の蓄積と一致しているとして、以下のように報告している。

「中国は米ドル以外の外貨準備の多様化を進めている。中国の外貨準備高全体に占める米国債保有額の割合は、2016年以降約 15パーセントポイント減少して 約22%となり、少なくとも過去 15年間で最低水準に近づいた」

「同じ期間に、金のシェアは約5パーセントポイント上昇し、過去最高の 6.8%に達した。この傾向は 2022年に加速し、それ以来、中国の準備金に占める金の割合は倍増した。この間、中国は約 200トンの金を獲得した」

2022年以降、他の主要外国通貨の加重バスケットに対する米ドルの強さを測る米ドル指数(DXY)は 15%以上下落しており、世界の準備資産としての米ドルの将来について懐疑的な見方を生み出している。

先週、「ブラック・スワン」の著者ナシム・タレブ氏は、世界の準備通貨としてのドルはすでに事実上金に取って代わられていると述べた。