イスラエル軍が、ガザ地区で食料配給を待っていた人たち30人を殺害





イスラエル軍攻撃で60人死亡 半数は食料求める人々 ガザ民間防衛当局

AFP 2025/06/21

パレスチナ自治区ガザ市の病院で、食料配給拠点に集まっていたところをイスラエル軍に攻撃されて死亡した男性の遺体のそばで悲しむ少年たち(2025年6月18日)。

パレスチナ自治区ガザ地区の民間防衛当局は、イスラエル軍による20日の攻撃で少なくとも60人が死亡し、この中には、食料を受け取ろうとしていたパレスチナ人31人が含まれると明らかにした。イスラエル軍がガザ地区の食料配給拠点を攻撃し、死傷者を出す事例が相次いでいる。

民間防衛当局のマフムード・バッサル報道官はAFPに対し、ガザ地区南部で食料配給を待っていた5人が死亡し、中部のネツァリム回廊付近で26人が死亡したと説明した。

イスラエルとの紛争は20か月以上に及び、ガザ地区全域で飢餓が発生する危機にある中、食料配給拠点には連日、多数のパレスチナ人が集まっている。

イスラエル軍はAFPに対し、ネツァリム回廊地域の部隊は、「容疑者ら」が近づいてきたため、最初に「威嚇射撃」を行ったと主張。

相手がさらに前進してきたため、「航空機で攻撃し、脅威を取り除くために容疑者を排除した」としている。