イスラエルのテレビプロデューサーが「ガザのホロコースト」を訴える
newarab.com 2025/05/05
Israeli TV producer calls for ‘Gaza holocaust, gas chambers’
イスラエルの有名なテレビプロデューサーが、ガザの人々に対する「ホロコースト」を呼びかける一連の扇動的なソーシャルメディア投稿が発覚し、厳しい監視を受けている。
イスラエルのエンターテインメント業界で数年間働いてきたエラド・バラシ氏は、Xに「おはよう、ガザでホロコーストを起こそう」と投稿して激しい怒りを買った。
別の投稿では、「イスラエル国民が、ガザにガス室を設置したり、列車を運行させたり、この物語を終わらせようとしないのが理解できない!ガザでホロコーストを起こそう」と書いた。
「ガザに『罪のない人々』がいると言う愚か者は誰だ? 彼らをアラブ諸国やヨーロッパに自由に逃がそうとする卑劣な悪党は誰だ?」とも書いた。
2月にヘブライ語で書かれたこの発言は、インターネット上で広く拡散され、人権団体やパレスチナ支援団体から即座に非難を浴びた。彼らは、この発言は公然とジェノサイド的であり、イスラエルによるガザ戦争をめぐる言論における非人間化のエスカレーションを示唆していると批判した。
バラシ氏のこの投稿は、ガス室や移送列車など、ナチスによるヨーロッパのユダヤ人虐殺の際に使用された方法を直接参照した行動を主張しているように見受けられた。
イスラエルによるガザへの戦争と封鎖の激化により、ガザの人道危機が悪化する中での発言のタイミングが、反発をさらに煽った。
物議を醸したこの発言は瞬く間に国際メディアの注目を集め、バラシ氏の発言の重大さを浮き彫りにした。批評家たちはイスラエルの放送当局に公式な対応を求め、同プロデューサーと関係のある主要ネットワークの沈黙を疑問視している。
この事件は、イスラエル国内でガザに関する公の言説をめぐって緊張が高まり、監視が高まっている時期に起きた。その言説には、メディア関係者や政治家による「大量虐殺の扇動」と多くの人が考えるものも含まれている。