イランの港湾都市での爆発による死者は40人に。負傷者は1200人以上

こちらで速報でお伝えした爆発です。原因はいまだに不明です。





イランのバンダル・アッバース港の爆発による死者数が40人に増加

Japan News 2025/04/28

Death Toll from Blast at Iran’s Bandar Abbas Port Rises to 40

イラン最大の港湾都市バンダル・アッバースで発生した大規模な爆発による死者は少なくとも40人、負傷者は 1200人以上に上ると国営メディアが 4月27日に報じた。消防隊員らが消火活動に当たっている。

国営メディアによると、26日の爆発はイラン最大のコンテナ集積地である同港のシャヒ​​ド・ラジャイー地区で発生し、周囲数キロにわたって窓ガラスが割れ、輸送コンテナから金属片が剥がれ、中の貨物がひどく損傷した。

この事件は、イランがオマーンで米国との第3回核協議を行っている最中に発生した。

国営メディアによると、27日夜時点で被災地のさまざまな場所で火災が続いており、ヘリコプターや消防隊が消火活動を続けている。

爆発の原因は港の化学物質と疑われているが、正確な原因は不明で、イラン国防省は、爆発はミサイルに使用される固形燃料の取り扱いミスに関連している可能性があるとする国際メディアの報道を否定した。

イラン国防省の報道官は国営テレビに対し、報道は「敵の心理作戦によるものだ」と述べ、爆発のあった地域には軍事物資はなかったと語った。

AP通信は、英国の警備会社アンブリーの報道を引用し、同港には3月に過塩素酸ナトリウムが輸入されていたと報じた。過塩素酸ナトリウムは弾道ミサイルの推進に使用され、取り扱いを誤れば爆発につながった可能性があるという。

フィナンシャル・タイムズ紙は1月、イランの船舶 2隻が中国から中距離ミサイル 260発を推進できる量の核物質を積んで出荷したと報じた。これは、2024年に最大の敵国イスラエルへのミサイル直接攻撃後にイランが備蓄を補充するのに役立ったと見られる。

イランで発生した事故には、製油所の火災、炭鉱でのガス爆発、2023年に作業員 1人が死亡したバンダル・アッバースでの緊急修理事故などがある。

イランは、近年イランの核開発計画を狙ってイラン領土を攻撃し、昨年はイランの防空システムを爆撃したイスラエルのせいで、他のいくつかの事件も起きたと主張している。