アメリカの州兵と予備役の兵士の3分の2以上が太り過ぎという報告書





予備役兵士の3分の2以上が太りすぎ:報告書

Military Times 2025/04/25

More than two-thirds of reserve troops are overweight: Report


陸軍予備役第75訓練司令部の兵士たちが、2017年4月21日、テキサス州ヒューストンで体力テストの一環としてランニングに参加している。

アメリカン・セキュリティ・プロジェクトが今週発表した新たな調査によると、州兵と予備役の兵士の 3分の 2以上が太り過ぎで、国家安全保障を支援するための即応性と展開能力が制限される可能性があるという。

「現役軍の規模が縮小し、州兵や予備役への需要が高まる中、肥満やその合併症のために除隊させられる隊員は、軍にとって失うことのできない重要な人員である」と研究者らは報告書に記している。

この調査は兵士の健康を確保するための新たな政策を求めているが、その前日にはピート・ヘグゼス国防長官が陸軍士官学校での演説で、「軍人は全員が健康である必要がある。太っている必要はない」と発言し、これまでもより厳格な人事基準を求めてきたことを繰り返している。

国防総省が予備役の肥満について発表した最新データは 2018年のもので、当時は隊員の 65%が過体重または肥満と分類されていた。アメリカン・セキュリティ・プロジェクトの研究者は現在、この数字が 68%近くになると推定している。

過去の調査によると、体重問題の割合が最も高いのは陸軍州兵隊員で、隊員の約 21%が肥満の定義を満たしている。

「これらの軍人は、2型糖尿病、心血管疾患、慢性腎臓病、変形性関節症など、さまざまな深刻な健康状態のリスクが高まっており、脳卒中や心不全などの生命を脅かす健康問題につながる可能性がある」と報告書は述べている。

アメリカン・セキュリティ・プロジェクトによる過去の調査では、現役軍人における肥満率はほぼ同程度であることが示されている。

しかし、当局者は、異なる部隊における問題への対処には異なるアプローチが必要になると指摘している。