急速に世界中に広がるカビ菌により「ブルーベリーが絶滅する」可能性





科学者たちは、世界中で急速に広がる菌類によってブルーベリーが消滅する可能性があると警告している

dailymail.co.uk 2025/01/14

Scientists warn popular fruit could be wiped out by fungus rapidly-spreading worldwide

科学者たちは、世界中に急速に広がっている菌類によってブルーベリーが絶滅する可能性があると警告している。

この病気は 2種類の菌株によって引き起こされ、植物に白いうどんこ病として現れ、作物の収穫量を低下させ、殺菌剤への依存度を高める。

研究チームは、その菌である Erysiphe vaccinii が過去 12年間で世界中に広がったことを発見した。

ある菌株は世界最大の生産国である中国、メキシコ、カリフォルニアに渡り、別の菌株はモロッコ、ペルー、ポルトガルにたどり着いた。

ノースカロライナ州立大学のマイケル・ブラッドショー助教授は、「これは制御が難しい生物です。植物材料を世界中に送る場合、この菌も一緒に拡散される可能性が高いのです」と語った。

研究チームはまた、使用されていないブルーベリーで見つかった菌は、完全に無性生殖するらしいことも発見した。

この調査では、世界中で年間 40億ポンド以上のブルーベリーが販売されていることから、世界のブルーベリー産業にかかるコストは年間 4,700万ドルから 5億3,000万ドル(約 820億円)の範囲であると推定されている。

この病気は米国東部で発生したと考えられており、その地域内でほぼ封じ込められているが、南カリフォルニアで小規模な流行が表面化した模様だ。

この菌は主にブルーベリーの植物で確認されているが、この種は小麦、ホップ、ブドウ、イチゴの植物にも感染することが分かっている。

ブルーベリーの植物はアメリカ原産で、最終氷河期の後に先住民によって発見された最初の食用果実を生産する植物の 1 つであると考えられている。