(参考記事)被災者が放置される世界で:FEMAの資金が枯渇したままフロリダに最強規模のハリケーンが迫る中、各地で見られる「災害救援のない世界」 (In Deep 2024/10/08)
以下は現地を取材した動画で、その下に一部の内容の説明文があります。
「この地域は完全に壊滅状態でした」と、ノースカロライナ州西部のハリケーン・ヘレンの被害者の一人は、嵐による洪水の規模を描写しながら語った。
「川はかなり離れているのがわかりますが、水はここまで上がってきました。中にあるものはすべて外に出さなければなりません」
災害後、オキーフ・メディア・グループはノースカロライナ州を訪れ、援助の約束にもかかわらず政府がタイムリーな支援を提供しなかったことを調査した。
「彼ら [FEMA] はまだ私を助けてくれません」とノースカロライナ州スワナノア在住のデイリー・ダウさんは語った。
FEMA の支援が受けられないまま、すべてを失った多くの住民が自力で何とかしなければならない状況に置かれている。
ダウさんは「FEMA はホテルの手配をしてくれました。ホテル代を払ってくれました」と付け加え、しかし、彼女と子どもたちが「ストーブ、薪ストーブ付きのテント」に移るまで、ホテルに滞在できるのはあと 1日だけだと明かした。
「 2か月が経ち、もう寒い中待つことはできません」とダウさんは絶望感が増していることを強調した。
FEMAは再建のために最大 4万7000ドル(約 700万円)を約束したが、彼らは何も行動を起こさなかったため、ダウさんは見捨てられたと感じている。
「私は家を再建するために最大 4万7000ドルを受け取る資格があります。しかし、彼らはそれを実現してくれてはいません」
政府の無策を前に、地元コミュニティのボランティアが、互いに支援するために立ち上がった。
「教会は本当に助けになってくれています」と、あるボランティアは語った。しかし、ボランティアの努力があふれているにもかかわらず、多くの人にとって公的援助の不足は依然として厳しい現実だ。