世界銀行の気候変動対策基金の「6兆円」が行方不明





世界銀行、気候変動対策基金410億ドルを紛失

armstrongeconomics.com 2024/11/08

World Bank Missing $41 Billion in Climate Funds

オックスファムの新しい報告書「監視されていない気候資金」は、世界銀行が気候変動対策に充てられた 410億ドル(約 6兆2000億円)の未計上資金を保有していると結論付けた。

この数字は、世界銀行が支出した気候変動基金の 40%に相当する。オックスファムの監査では、2017年から 2023年の間に 240億ドルから 410億ドルが単に説明不足で、その資金がどこに使われたのか記録が全く残っていないことが明らかになった。

資金がどこに使われたのかを示す書類がないため、資金がどのように使われたのかは誰にも分からない。

「世界銀行は気候変動対策に数十億ドルを投じたと自慢するが、これらの数字は支出予定額に基づいており、プロジェクトが動き出してから実際に支出される額に基づいているわけではない」とオックスファム・インターナショナルのワシントンDC事務所長ケイト・ドナルド氏は述べた。

世界銀行は気候変動対策資金のリーダーであり、すべての多国間銀行を合わせた資金フローの 52%を管理している。世界銀行のアジャイ・バンガ総裁は 12月に、同銀行が融資の 35%を予定より 3年早く達成したと発表した。

その後、同総裁は 2025年までに 45%を達成するという新たな目標を設定した。その後、同銀行は 9月に、気候変動対策資金の 44%を達成し、426億ドルに達したと発表した。「我々は野心を加速させています」とバンガ総裁は述べた。

同銀行は、800件の気候変動対策資金プロジェクトを追跡するのは困難だと認めたが、資金の消失については何も明らかにしなかった。「何十億ドルがどの気候変動対策に使われているのか、銀行を含め誰も正確に把握していないのは明らかだ」とオックスファムの報告書は述べている。

しかし、気候活動家たちは、南半球諸国が気候債務を返済するために年間 5兆ドル(約 760兆円)の資金を要求している。

410 億ドルはどこへ行ったのだろうか。この巨額の資金が、単なる書類や監督ミスで失われるはずはない。