社会的な要因とかいろいろとあるでしょうけれど、オーストラリアは 2021年後半に極端な出生数の低下に見舞われたこともあります。
オーストラリアの出生率が最低水準に達し、経済の将来に深刻な影響
abc.net.au 2024/10/17
Australia’s birth rate hits rock bottom with severe consequences for economic future
オーストラリアの出生率が過去最低を記録し、現在危機的なレベルにあるとの警告が出ている。
統計局の統計によると、2023年にオーストラリアで登録された出生数は 286,998人で、合計特殊出生率は女性 1人当たり 1.50人となる。
オーストラリア国立大学の人口統計学者リズ・アレン博士は、この国の出生率は危険なほど低いと述べた。
過去 30年間の合計特殊出生率は、1993年の 1.86から 2023年には 1.5までゆっくりと低下した。
同じ期間に 15歳から 19歳の少女と女性の出生率は 3分の2以上減少した。
20歳から 24歳の女性でも大きな減少が見られる。
アレン博士は、出生率が 1.5を下回ると再び上昇するのが非常に困難になる理由は、生まれてくる赤ちゃんが少ないと経済成長が妨げられ、その結果、人々がさらに赤ちゃんを産む数が減ることになるからだと述べた。
「例えば、韓国のような国々のような極端に低い出生率(※ 韓国の出生率は 0.72で世界最低)に達すると、一般的に元に戻ることはできない」とアレン博士は語った。
都市経済学者のテリー・ローンズリー氏は、出生率1.5を「劇的な数字」と表現している。
「国際データを見て、出生率が 1.5を下回っている国、イタリア、韓国、日本などを見れば、これらの国では人口時限爆弾が爆発し始めていることがわかります」と同氏は語った。
公式統計によれば、オーストラリアでは、母親の平均出産年齢も 32歳に上昇している。