ドイツでモーツァルトの未発表作品が発見される。9月21日の初上演が決定





ドイツでこれまで未発表だったモーツァルトの音楽が発見される

Newsweek 2024/09/20

Previously unheard Mozart music discovered in Germany

世界で最も有名な作曲家の一人による、これまで知られていなかった楽曲が発見された。

オーストリアの作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトによるこの 12分間の楽曲は「ガンツ・クライネ・ナハトムジーク」と呼ばれ、1760年代半ばから後半の 10代の頃に書かれたものと思われる。ライプツィヒ市立図書館は声明でこの朗報を発表し、この作品が土曜日にライプツィヒ歌劇場で初演されることを明らかにした。

この楽曲は元の楽曲のコピーか転写であり、モーツァルト本人の手書きではない可能性が高く、ライプツィヒ市立図書館の音楽ライブラリーで見つかった。

研究者らは、160年以上存在するモーツァルト音楽の公式アーカイブであるケッヘル・カタログの最新版をまとめているときにこの原稿を発見した。

国際モーツァルテウム財団によると、カタログの最新版は編集に 10年以上かかり、1964年以来初の更新となる。同財団は、無料コンサートの開催、モーツァルト博物館の維持、学術研究の支援などを通じてモーツァルトの生涯と作品に焦点を当てている非営利団体だ。

国際モーツァルテウム財団の研究責任者で、ケッヘル最新版の編集者でもあるウルリッヒ・ライジンガー氏によると、弦楽三重奏のために書かれたこの曲は、モーツァルトの音楽のモザイクの中でも重要な作品だという。