研究では、脳の老化の原因としてロックダウンだけに焦点を当てていますけれど、研究期間が「2018年から2021年の間」ですので、2021年の別の要素も含まれてはいます。ちなみに、女子では「4.2歳」老化していたのだとか。
ロックダウン中にティーンエイジャーの脳の老化が早まった
nyadagbladet.se 2024/09/15
Tonåringars hjärnor åldrades snabbare under nedstängningarna
ワシントン大学の研究によると、ロックダウン、レクリエーション活動の中断、学校閉鎖等により、10代の若者の脳が早期に老化したという。一般に、女の子は男の子よりもはるかに深刻な影響を受けていた。
米国科学アカデミー紀要に発表されたこの研究は 2018年に始まり、磁気カメラを使用して 160人のティーンエイジャーの脳構造が時間の経過とともにどのように変化したかを観察することに基づいていた。
研究開始時の参加者は 9歳から 19歳だった。 2020年、社会的なロックダウンや制限により研究は一時停止せざるを得なくなり、研究者たちはロックダウンが 10代の若者の脳にどのような影響を与えたかを調査することに研究の焦点を移すことにした。 2021年に研究が再開された。
研究者たちは、脳の高次機能である推論や意思決定を制御する脳組織の外層である大脳皮質の厚さを測定することで、シャットダウン後、10代の男児の脳が 1.4歳早老していることを発見した。女児の脳スキャンでは、4.2歳も老化が早まっていることが示された。
大脳皮質は加齢とともに薄くなるが、慢性的なストレスも脳に同様の変化を引き起こす可能性がある。
しかし、2018年から 2021年の間、つまり最初のスキャンとフォローアップの間に、薄化は研究者が予想していたよりもはるかに大きかった。スキャンの結果、薄化は女性の脳全体に広がっており、両半球と全葉にわたる 30の領域で発生していることが判明した。
男性の脳では、菲薄化は後頭葉の 2つの領域のみに限定されており、これらの領域は距離と深さの視力、顔の認識、記憶に影響を及ぼす。
研究者のパトリシア・クール氏は米 NBC ニュースに対し、「十代の若者は全般的に老化の加速を示していました」と語った。