ウクライナ軍の侵攻の拡大に伴い、ロシアが複数の地域で連邦非常事態を宣言





ロシア、別の地域で連邦非常事態を宣言

RT 2024/08/15

Russia declares federal emergency in another region


ベルゴロド州で避難住民のために設置された仮設避難所。

モスクワの非常事態省は、ウクライナ軍による国境を越えた侵攻を受け、ロシアのベルゴロド州で連邦非常事態が宣言されたと発表した。

先週、ウクライナは 2022年2月の紛争勃発以来最大となるロシア領への攻撃を開始した。侵攻は、ウクライナ軍が依然として多くの入植地を支配し、先週、連邦非常事態が宣言されたクルスク地方に集中した。

しかし、隣接するベルゴロド州とブリャンスク州も被害を受けており、モスクワはそれぞれの地域で対テロ作戦を開始した

ベルゴロド州に連邦非常事態を宣言する決定は、8月15日にモスクワで行われた政府会議で行われ、この会議には非常事態大臣のアレクサンドル・クレンコフ氏とベルゴロド州知事のヴィアチェスラフ・グラドコフ氏の両名が出席した。

ベルゴロド州の状況は「依然として困難で緊張している」とクレンコフ氏は述べた。「ウクライナ軍によるテロ攻撃の結果、住宅やインフラ施設が被害を受け、民間人が死亡、負傷している」と同氏は強調した。

地方当局は住民に「包括的な支援」を提供しているが、この地域には侵入後の事態に自力で対処する能力が欠けていると大臣は述べ、連邦レベルの対応を発表する決定の理由を説明した。

この措置は、ウクライナの攻撃の結果、親族が殺害されたり、負傷したり、財産に損害を受けたりした人々が、ロシア政府に補償を申請できることを意味する。

また、この法律により、当局は緊急地域へのアクセスを制限したり、強制避難を実施したり、政府の必要に応じて個人の車両を徴用したりするなどの措置をとることができる。

モスクワ国防省は木曜日、ウクライナは過去 24時間にわたるロシア国境地帯での衝突で、最大 340人の兵士と、米国製のブラッドレー歩兵戦闘車 5台を含む 19台の装備を失ったと発表した。

同国防省は、(先週の)侵攻開始以来、ウクライナ軍は全体で約 2,640人の兵士と、戦車 37台と装甲兵員輸送車 32台を含む数百の軍事装備を失ったと付け加えた。「ウクライナ軍部隊を壊滅させる作戦は継続中だ」と同省は述べた。