英国が「人工鶏肉」の販売を承認

ペットなどの動物用のエサとして作られているような製造法で作ったものを人間用にするといった感じのようですね。





英国が人工肉を承認

nyadagbladet.se 2024/07/19

Storbritannien godkänner laboratorieodlat kött

英国は、当初は動物の飼料として実験室で栽培された肉を承認した最初のヨーロッパの国となった。英国当局は、成長細胞から作られた培養鶏肉を提供するミートリー社の製品にゴーサインを出した。

英国動植物保健局と環境・食品・農村省が、最近、ミートリー社の製品を承認した。同社によれば、多くのペットの飼い主が屠殺された動物の肉をペットに与えることに躊躇していると主張しており、畜産動物の飼料に対する「需要が高まっている」という。

同社はこれまでに投資家から 350万ポンド(約 7億2000万円)を調達しており、次回の資金調達ラウンドではさらに 500万ポンドを調達する予定だ。

ミートリー社の培養鶏肉は、鶏の卵から少量のサンプルを採取し、研究室でビタミンやアミノ酸を加えて培養し、ビール醸造に使用されるのと同様の容器で細胞を培養して作られている。

出来上がりはパテのようなペーストだ。同社の生産施設は養殖鶏の取り扱いについて政府の認可を受けている。

同社は、今年後半に市販の動物飼料の最初のサンプルを発売する予定だ。その後、コストを削減し、3年以内に生産を工業規模に拡大することに重点が置かれることになる。

コストを削減する方法の 1つは、肉と野菜を混合することだが、これは高価な動物性食品を含む他の動物飼料では一般的な方法だ。

英国前政権は食用の養殖肉の承認を加速することを検討していた。英国食品医薬品局は、保守党政権が「EU離脱の恩恵」として推し進めてきた、食品を規制して市場に出すまでの長いプロセスを短縮する方法を模索していると述べた。

シンガポールやイスラエルなど他の国はすでに人間の消費用の培養肉を承認している。一方、フロリダ州やアラバマ州など米国の一部の州は、伝統的な畜産生産者を脅かすという理由で培養肉を禁止している。