Facebookでシステム障害 インスタなど世界で使えず
日本経済新聞 2021/10/05
米フェイスブックは4日、動画共有アプリ「インスタグラム」や対話アプリ「ワッツアップ」を含む同社のサービスでシステム障害が発生したと明らかにした。米西海岸時間4日午前9時(日本時間5日午前1時)前後から4時間以上にわたって日本を含む世界各地でサービスが使えなくなったり、利用しづらくなったりしている。
フェイスブックは公式ツイッターアカウントに「利用者の一部がアプリや製品にアクセスするのが困難になっており、復旧に取り組んでいる」と投稿して謝罪した。インスタグラムやワッツアップのアカウントでも障害について告知した。
フェイスブックは2012年にインスタグラム、14年にワッツアップの運営会社をそれぞれ買収し、アプリをまたいでメッセージのやり取りをできるようにするなどサービスの融合を進めてきた。直近のグループ全体のサービスの月間利用者は35億人に達している。
フェイスブックなどでは一時的なシステム障害が発生することはあるものの、複数のサービスが一斉に使えなくなるのは珍しい。米CNBCによるとフェイスブックでは19年にもサービスが一斉に使えなくなる障害が発生しているが、このときは約1時間で復旧している。
同社のマイク・シュレーファー最高技術責任者(CTO)は4日午後、ツイッターを通じて障害について謝罪し、「ネットワークに問題が発生している」と説明した。
米国ではツイッターのトレンドの上位に「#facebookoutage(フェイスブック停止)」が浮上するなど、当惑や混乱が広がっている。日本でも午前6時時点で「メッセンジャー」を含むアプリで使えない状態が続いており、「インスタ」などがトレンドの上位に入っている。