アメリカの商業用不動産の差し押さえ件数が過去約10年間で最大レベルに急増

 




商業用不動産の差し押さえがここ10年近くで見られないレベルに急増

zerohedge.com 2024/04/22

Commercial Real Estate Foreclosures Soar To Levels Not Seen In Nearly A Decade

地方銀行業界をめぐる不確実性が赤信号を灯す中、米国の商業用不動産市場には大きな亀裂が生じている。

不動産データプロバイダーである ATTOMの最新レポートによると、商業用不動産の差し押さえ件数は 3月に 625件を超え、2月から 6%増加、前年同期比では 117%増加した。

ATTOM は 2014年から商業差し押さえを追跡している。差し押さえ件数は 2014年 10月の 889件のピークに近づいている。

報告書は、「カリフォルニア州では 2023年 11月から商業差し押さえ件数が顕著に増加し始め、件数は 100件を超え、その後も増え続けている」としている。

地方銀行が商業用不動産スペースへの融資の大部分を提供しているが、融資条件の逼迫による融資スペースの混乱が続いており、商業用不動産の低迷に圧力が加わっている。銀行は潜在的な商業用不動産の損失をカバーするために、より多くの資金を確保すると予想されている。

CoStarのアナリスト、フィル・モブレー氏は最近、「オフィス需要のリセットが米国市場を揺るがしている」と指摘した。 モルガン・スタンレーは今年初め、需要の低迷によりオフィス価格が 30%下落する可能性があると警告した。