アメリカの医薬品不足が過去最高に達する

 


米国の医薬品不足が過去最高に達する

Epoch Times 2024/04/12

US Pharmaceutical Drug Shortages Reach Record High

新しいデータによると、323種類の処方薬が不足しており、2001年のデータ収集開始以来最高の数となった。

 

医薬品の入手可能性と価格を安定させるための努力にもかかわらず、米国では処方薬の不足が過去最高に達している。

このニュースは、米国医療システム薬剤師協会(ASHP)が発表した 2024年第1四半期の 323種類の処方薬の不足を詳述する新たなデータによるものだ。この数字は、業界団体が 2001年に不足データを追跡し始めて以来、過去最高を記録した。

同団体が 7月に行った調査では 309種類の医薬品が不足していることが判明して以来、さらに 14種類の医薬品が不足している。

近年、米国では医薬品不足がしばしばニュースの見出しになっている。2023年7月の ASHP による調査では、全国的な医薬品不足のため、病院や薬局の 85%が医薬品を配給制としており、40%以上が予約を遅らせていることが判明した。

報告書はまた、オキシトシン、Rho(D)免疫グロブリン、標準治療の化学療法、鎮静剤、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療薬などの基本薬や救命薬が不足していることも強調した。

他に、供給が不足している薬剤には、中枢神経系薬、抗菌薬、電解質と液体、化学療法、ホルモン薬などがある。

ASHP の報告によると、ほとんどの場合、メーカーは欠品の理由を明らかにしなかったか、理由を知らなかったという。

製造業者の 14%は需要/供給の問題が原因であると報告し、12%は製造側に責任があり、12%は経営判断に責任があり、2%は原材料問題が主な要因であると回答した。