中国、ミャンマーからのレアアース輸入枯渇によりサプライチェーンリスクに直面

 

(※) こんなところにも世界のサプライチェーンリスクがあったんですね。


 

中国、ミャンマーからのレアアース輸入枯渇 国境閉鎖受け

朝日新聞デジタル 2021/09/21

中国税関総署が20日公表した統計によると、8月のミャンマーからのレアアース(希土類)輸入量は前月比91.8%減の23トンに落ち込んだ。7月も270トンと同79%減少していた。中国が新型コロナウイルス感染の拡大防止に向け、7月半ばに主要輸出入ルートである雲南省騰沖で国境を封鎖したことが要因。

中国は世界最大のレアアース生産国だが、原料の約50%をミャンマーからの輸入に頼っている。

金融市場調査会社ロスキルのアナリストは国境封鎖について、近く解除されることはなさそうだと予想。封鎖によってレアアース化合物を輸入できなくなっているほか、ミャンマーで選鉱の際に使われる化学品の輸出もできなくなっていると指摘した。これまで5年にわたってミャンマーに依存してきた中国の国営企業は現在、代わりの供給元を見つけることができず、サプライチェーン(供給網)リスクに直面しているという。