米銀行ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ株が 40%下落

2024年1月31日のNYコミュニティ・バンコープの株価の推移

Kobeissi Letter

以下にありますように、FRBの緊急融資が3月に終わりますので、これからまた銀行破綻の連鎖が続くと見られます。

[記事]米FRBが、銀行危機に対して始めた緊急銀行融資プログラムを「3月11日で終了」と発表
BDW 2024年1月25日


米地銀NYCB、株価暴落-不動産リスクの衝撃が市場揺さぶる

bloomberg.co.jp 2021/01/31

銀行持ち株会社ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)は31日、株価が記録的な下落となった。

2023年に起きた地銀危機の勝ち組と目されていたNYCBは、同年10-12月(第4四半期)決算が予想外の赤字となり、配当を引き下げた。商業不動産が次の波乱要因となる可能性を示す前兆だとして、投資家の懸念が広がっている。

23年に破綻した米地銀シグネチャー・バンクから一部を取得したNYCBは、貸し出しリスクに対応するためにキャッシュを積み上げた。問題債権には2件のコープ式物件とオフィス物件向けが含まれる。

またシグネチャーの部分買収による規模拡大に伴い、当局の規制が強化されたことも影響した。NYCBの貸倒引当金は5億5200万ドル(約810億円)に急増し、アナリストや株主に衝撃を与えた。

パイパー・サンドラーのアナリスト、マーク・フィッツギボン氏は「行ったことはすべて理にかなっており、長期的には良いことだろう。しかし短期的にみれば、市場はサプライズを好まない」とインタビューで指摘。

第4四半期の株主配当は5セントに引き下げられた。アナリスト予想では17セントでの据え置きが見込まれていた。

31日のニューヨーク株式市場で、NYCBは一時46%下落。終値は38%安だった。他の地銀株も下落。KBW地方銀行株指数は6%下げ、昨年3月にシリコンバレー銀行(SVB)に取り付け騒動が起きて以来の大幅な下落となった

NYCBのトーマス・カンジェミ最高経営責任者(CEO)は31日、「今回の減配は全ての株主にとって重要であり、またその影響も認識している。決定は容易ではなかった」との声明を発表した。

第4四半期の純損失は2億5200万ドル。アナリスト予想は2億600万ドルの純利益だった。収入は8億8600万ドル。市場や9億3200万ドル近い収入を見込んでいた。