米FRBが、銀行危機に対して始めた緊急銀行融資プログラムを「3月11日で終了」と発表

昨年春のシリコンバレー銀行の破綻から始まったアメリカ銀行危機の際に創設された「バンク・ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)」というもので、それが終了するようです。春からまたちょっとアレな感じですね。


FRB、緊急銀行融資プログラムを3月11日に期限切れにすることを容認

REUTERS 2024/01/25

Fed to allow emergency bank lending program expire on March 11

米連邦準備理事会(FRB)は 24日、シリコンバレー銀行の破綻を受けて昨年創設された銀行向けの資金調達ライフラインが、より広範な金融危機を引き起こす恐れがあったため、予定通り3月に閉鎖すると発表した。

FRB はまた、 この「バンク・ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)」からの新規融資の金利を残存期間中に直ちに引き上げ、米国の金融業者にとって人気があり収益性の高い裁定取引の機会となっていたものを事実上終了させる予定だ。

3月11日にプログラムを終了させることは、銀行システムへの不安が薄れたことを受けてFRB 当局者が示唆していた。

シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行が連鎖的に破綻した後、歴史的な預金の流出や、その他の市場ストレスのさなかで、連銀は BTFP を立ち上げ、財務長官の承認を得て中央銀行が展開できる緊急融資権限を「異例の条件で」活用した。

FRB は、プログラムが終了するまで新規融資を続けると述べたが、24日には FRB の新規融資に対して銀行が支払う金利を引き上げると発表した。

FRB は事実上直ちに、新規融資の金利は融資当日の準備金残高の金利を下回らないと発表した。その結果、新規借入コストが 50ベーシスポイント近く上昇することになる。