イスラエルが、世界初の人工牛肉の販売を承認

 


イスラエル、世界初の人工牛肉の販売を承認

RT 2024/01/21

Israel approves sale of world’s first lab-grown beef

イスラエルの企業が世界初の培養牛細胞から作られたステーキを販売するための予備承認を政府から得たと同国の保健省が今週発表した。

同省は、この承認は食品リスク管理省が実施した代替タンパク質の試験的プログラムの一環であると述べた。また、 「非生物起源の製品」に対する世界的な需要の高まりにも言及し、代替食料源の承認に取り組んでいると付け加えた。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、この開発を「世界的な画期的な出来事」であり、「食糧安全保障、環境保護、動物への配慮にとって重要なニュース」と呼んだ。

許可を得たアレフ・ファームズ社は、カリフォルニアの農場で暮らすブラックアンガスのルーシーという名の牛の受精卵由来の細胞から牛肉を製造する予定だ。

ただし、規制当局が同社のラベルを承認し、最終検査を実施する必要があるため、製品が客に提供されるまでは数か月かかる可能性がある。

「食料安全保障などの共通の課題に取り組むことは、中東地域だけでなく、アジアを中心に食料輸入に大きく依存している世界中の他の地域の繁栄を確保する最善の方法となるだろう」とアレフ・ファームズ CEO のディディエ氏は述べた。

研究室で栽培された肉として知られる培養肉、または「細胞培養」肉を作ることは、従来の食肉生産が環境に与える影響を軽減するのに役立つ可能性があると支持者らは主張する。しかし、そのような肉を大規模に生産するにはコストが高くなるだろうと専門家たちは指摘している。

シンガポールと米国はこれまでに養殖鶏肉の販売を承認している。世界中の 150社以上の企業が人工肉を生産する計画を持っていると伝えられている。