インドのデリー首都圏での調査で「家族に1人以上ウイルス感染症の症状を持つ人がいる」と答えた世帯が全体の50%に及ぶ

 

先日、以下の記事で、インドで謎の感染症が拡大しているということを取り上げましたが、想像以上に蔓延しているようです。デリー首都圏の人口(約2800万人)を思いますと、なかなかの状態のようです。

(参考記事)コロナ等の既存のウイルス検査では「すべて陰性」を示す謎のインフルエンザ様疾患がインドで劇的に増加。子どもでは重症化する事例が多い
地球の記録 2023年9月11日


デリー首都圏に迫る新型コロナやインフルエンザの影響を受けている世帯についての調査

zeenews.india.com 2023/09/12

Threat Of COVID-19’s Pirola Variant Looming Over Delhi NCR, Households Affected By Viral, Flu: Survey

リー首都圏で、ウイルス性発熱の症例が急増している。

ローカルサークル社の調査によると、世帯の 50%が、家族の 1人以上に新型コロナウイルス/インフルエンザ/ウイルス性発熱の症状があると報告している。

この調査では、ほとんどの人たちが自宅にいても新型コロナウイルスのプロトコルの遵守や検査を受けることをやめており、新型コロナウイルスの新たな変異種が検出されずに地域に広がるリスクが高まっていることも明らかになった。

BA.2.86 と名付けられ、ピロラという愛称で呼ばれるこの新しい亜種は、米国や英国を含む世界中のいくつかの国で波紋を広げている。

科学者たちはこれを、オミクロンとは大きく異なり、祖先のアルファとデルタの亜種に近い新しい系統の始まりだと呼んでいる。ピロラの症状の一部として、息切れや嗅覚や味覚の喪失が報告されている。

ローカルサークル社は、デリー首都圏の市民に以下のように質問した。

「あなたの世帯の家族で、現在、発熱、鼻水、喉の痛み、頭痛、関節痛、体の痛み、呼吸器官などの新型コロナウイルス/インフルエンザ/あるいはウイルス性発熱の症状を 1つ以上抱えている人は何人いますか?」

調査では、デリー、グルグラム、ファリーダーバード、ノイダ、ガーズィヤーバードに住む世帯の代表者 9,000人以上の回答が得られた。回答者の 61%が男性で、39%が女性だった。

調査によると、回答者の 50%が、「家族に体調を崩している人はいない」と回答した。

しかし、33%は家族の 1人が体調不良であると回答し、17%は家族の 2 ~ 3人が新型コロナウイルス/インフルエンザ/あるいはウイルス性発熱の症状で体調が悪いと回答した。

1ヵ月前の 8月第2週に行われた調査では、デリー首都圏在住の回答者の 21%が、世帯内の 1人以上の人が新型コロナウイルス/ウイルスの症状でダウンしていると回答していたが、今回の新しい調査は、その 1ヵ月後に行われた。

1ヵ月前の前回の調査より、体調不良の人たちが大幅に増加したことが示されており、調査対象となった世帯の 50%が影響を受けていることが明らかになった。