オーストリア政府が、同国へ逃亡している徴兵対象男性のウクライナへの強制送還を拒否

 

ウクライナは、海外へ逃亡している男性たちの自国への強制送還を周辺各国に求めています。また、以下のように、これまで徴兵対象から外されていた人たちにも徴兵を行うことを決定しています。

(参考記事)絶望の局面:ついにウクライナ軍は、従来兵役を免除されていた精神疾患、神経疾患、HIV患者等にも動員命令。そして「学徒動員」もほぼ確実に
地球の記録 2023年9月4日


オーストリア、徴兵対象男性のウクライナへの強制送還を拒否

rmx.news 2023/09/08

Austria refuses to deport draft-eligible men to Ukraine


9月4日、ロシア軍との激戦地となったバフムット近郊で、負傷した19歳のウクライナ兵に応急処置を施す兵士。AP

ウクライナは前線に送る男性の需要をますます切望しており、戦争初期に海外に逃亡した徴兵資格のあるウクライナ人を送還するよう地域諸国に求めている。しかし、オーストリアなど一部の国はこの需要に二の足を踏んでいる。

オーストリア内務省は、徴兵年齢のウクライナ人男性をウクライナに引き渡すつもりはないと述べた。

「たとえウクライナ政府からの書面による要請がウィーンで受け取られたとしても、それは無視されるだろう。オーストリアは誰にも条件を指示されることを許さない」とオーストリア外務省報道官は述べた

報道によると、現在、戦争によりウクライナを離れた18歳から54歳の男性約1万4000人がオーストリアに居住している。ウィーン政府は男性、女性、子供、高齢者を含む合計10万1,629人の難民に支援を提供している。

2023年6月現在、560万~ 670万人の国民が戦争中にウクライナから避難している。ウクライナ当局は、63%が祖国に戻る予定だと推定している。

ポーランドなど他の国はオーストリアとは異なるアプローチをとっており、ポーランド政府は戦闘年齢のウクライナ人男性数万人を強制送還する可能性を検討している。