ワクチン接種者の30%に「細胞核に対する自己抗体」が生じていることを示した論文

 

約 30%、というのは高い数値ですね。論文の概要部分をご紹介しますが、

・抗核抗体
・de novo

という知らないふたつの言葉が出ていました。以下のようなものだそうです。

抗核抗体 自己抗体の中でも、細胞の「核」という部分に対する自己抗体を抗核抗体と呼びます。 dermatol.or.jp

de novo de novo変異とは親から受け継いだ変異ではなく、ある個体において新しく発生した変異のこと。DNA複製過程のエラーによって生じる。yodosha.co.jp


mRNAベースの抗SARS-CoV-2ワクチン接種後の医療従事者における新規自己抗体の発症

tandfonline.com 2023/06/28

The onset of de novo autoantibodies in healthcare workers after mRNA based anti-SARS-CoV-2 vaccines: a single centre prospective follow-up study

概要

現在、SARS-CoV-2 ワクチン接種後の自己免疫疾患のリスクに関するデータが議論の的となっている。

この単一施設の前向き追跡研究の目的は、核抗原に対する抗体の検出に焦点を当て、BNT162b2 mRNA (※ ファイザー社ワクチン)および mRNA-1273 (※ モデルナ社ワクチン)を接種した医療従事者が自己抗体、抗核抗体(ANA)の発現および/または持続を示すかどうかを評価することだった。

我々は 155人の医療従事者を登録したが、そのうち 3回目の接種を受け、さらなる分析の対象となったのは 108人だった。血液サンプルは、ワクチン接種前、最初の接種から 3 か月後、および 12 か月後に採取された。

(※ この部分には具体的な検査方法が書かれていますが、過剰に専門用語が飛びかいますので割愛します)

…研究は、mRNA ベースの抗 SARSCoV-2 ワクチン接種後、被験者の 22/77 (28.57%)が de novo ANA (※ 細胞核に対する自己抗体の変異)で、陽性率はワクチン接種回数と直接相関しているようだ。

2回接種後は 77人中6人(7.79%)。3回接種後は 16/77(20.78%)だった。

免疫系の過剰刺激が自己免疫を引き起こす可能性があることが知られているため、これらの予備的な結果は、免疫系の過剰刺激が自己炎症機構を引き起こし、最終的には自己免疫疾患を引き起こす可能性があるという考えをさらに裏付けるものと思われる。

ただし、SARS-CoV-2ワクチン接種と自己免疫疾患の発症との関連性についてはさらに調査する必要がある。