アメリカの最上位の大手銀行たちが3兆円規模の回収不能の損失に直面している

(参考記事)格付け大手フィッチが米銀70行の格下げを警告 JPモルガンも対象
BDW 2023年8月16日


JPモルガン・チェースとキャピタル・ワンが不良債権で大打撃を受け、米国の銀行が189億ドルの損失に苦しむ:レポート

dailyhodl.com 2023/08/18

US Banks Suffer $18,900,000,000 in Losses As JPMorgan Chase and Capital One Take Big Hits From Bad Loans: Report

金利の高騰で数十億ドルの融資が破綻し、米国の大手銀行は収益に打撃を受けている。

JPモルガン・チェースやキャピタル・ワンなどは、融資の悪化により今年第2四半期に合わせて189億ドル(約 2兆8000億円)の損失を出したとフィナンシャル・タイムズ紙が報じた

これらの銀行は、過去3カ月と比べて17%、2022年と比べて75%高い率で、現在回収不能と指定されているローンの「償却」、つまり貸付損失に直面している。

米国の10のメジャー銀行の損失(単位 10億ドル)

キャピタル・ワンのリチャード・フェアバンク最高経営責任者(CEO)は先月の決算会見で、米国は借り手に有利な「前例のない」信用環境から脱却しつつあり、何らかの結果は避けられないと述べた。

「過去 3年間に見られた信用実績は前例のないものであったことを忘れてはなりません…そのため、特に過去 3年間でお金をつぎ込んだかもしれない消費者たちにとって、その裏側で何らかの追いつきが起こると私たちは確信しています」

銀行は現在、貸付損失が増加し続けることに備えており、将来の潜在的な損失に備えてすでに 215億ドル(約 3兆1000億円)の緊急資金を確保している。

貸倒損失に関するこれらの新たな数字は、ムーディーズが地方銀行10行の格付けを引き下げ、さらなる預金逃避と収益性の「侵食」の可能性を理由にさらに多くの大手貸し手を格下げするか検討していると発表した後に発表された。