昭和13年 (1938年)に記録された「神がかり」した野口みよさんの語録

 

岩川隆『殺人全書』 (1988年)より

これは30年以上前に読んだ本ですが、この野口みよさんの言葉に感動して、その後、舞台で女優さんに語ってもらったこともありました。AI に提示してみましょうかね。


昭和13年 / 野口みよの言葉の記録

岩川隆『殺人全書』 – 「キツネ憑きと呪い」より

おののめの神を知らぬか。ああよいの、いざなぎ、いざなみの神を知ろう。

いざなぎ、いざなみの神によりて我が国はなりくるぞ。

戯れごとをするな。妙法寺の和尚を呼べ。妙法寺の和尚を呼べ。
呼ばんとすれば、南無妙法蓮華経。

手をつなぎ悪らつなる計りごとなしおる。
親に棄てられたる汝の酬いなるぞ。
溺れる。

我が世の常。
常なる常なる。

悪しきを払って助け給え。
嫉妬心の強き女。
失恋の果て。

殺し給え。

秋季皇霊祭は終わり。
りん病がうつる。
るんぺんが来る。
留守は禁物。
つるべをゆずれ。

肺結核は愛の欠乏。
肺結核の原因は愛の欠乏の理。
愛の欠乏にある反感の弱い心。

殺し給え。

暗黒の花よ。
暗黒の木の実。
花にたわむれ、花にたわむる。

ちょんまげ、おれの長刀ふりまわすぞ。
長刀ふりまわす命令言下。
命令に弱き進行の遠き。

欧州戦の当時、秋津御神(あきつみかみ)の使命を帯びてアレツ大神教校。

秋津御神のオーヨノユワイ、オーセノショーキ、チンチンチン、チョンギン、ツンツンツン、ビロビロビロ、オツキノキツキ、感極まって、チンコンシュ、ツンツンツン、ピンポッケ、キンチンカンキン、オーシキキョーキ、終始一貫本分を果たし、執権の任。

空襲用意。執行終了。

オツケノボンキ、注意人格者、スーキーポンキ、シツキノコーシ、コーシューヒカンキワマル、ホーシキ、キンキンキン、アンカン、ピヨピヨピヨ、秋季皇霊祭。

凡婦ながらボンボンドイコ、ボンボン太鼓が鳴り出す折は俺もこの家の中に。

チンコロリと国家のためにめいめい尽くせよ。

長刀は悪さを払うなれど、長刀振れども世嗣(せし)つながず。
悪さ払ってそのあとは春のよう。

その後は世直り。

チンチンチン、コンコンコン、ガラガラガッチャカ、カンカンカン。

私十九の春の宵、あなたとはじめて夢をみた。
怖ろしい夢をみたが、飛び込んだことは飛び込んだ。

二十年の月日は振り返れば夢の間に過ぎ去った。
夢のさめたは宜し。

養子なる奴。
コンキシュなる。婚期を失したる。

上の流れ清くも、清らかなれども有効なれ。
ツルツルツル。
チョンマゲチョッキ。