韓国の20~30代の「42%」が1年の間に「自殺を考えた」という調査結果

 


韓国20~30代の42%「自殺、考えた」

KOREA WAVE 2023/04/17

韓国の20~30代青年の42.1%が調査時点までの1年間に自殺を考えたことがある――。

学術誌「保健社会研究」に13日掲載された論文「同じだが違う彼ら、青年:性別自殺思考と自殺未遂影響要因の探索研究」にこんな結果が掲載された。研究陣は失業が大きな要因だとして、失業手当の受領時の精神健康検査を提案した。

研究は韓国・中央大学赤十字看護大学のチャン・スクラン教授ら8人が参加。2021年9月、研究目的と内容を理解した20~30代の1012人にオンラインでアンケート調査を実施し、集めた情報を分析した。

研究チームは「国家統計の青年自殺率が 2.9~4.6%と報告されたことと比較すれば非常に高い数値」だと指摘。

「自殺を考える青年の数が急激に増えたことを意味する」と警告した。ただ「本研究の自殺思考率が他の研究に比べて高かったのは、標本が高危険群に偏向した可能性を排除できない」とも明らかにした。

研究結果によると、男性は負担感が大きいほど自殺を考える確率が高く、他人と交流できないと考える時に自殺を考える危険が大きくなった。女性は憂うつ感が高いほど自殺を考える確率が高かった。また、調査対象の5.6%は最近1年以内に自殺未遂の経験があった。

研究チームは「現在、失業給与を受け取るためには雇用センターを2回以上訪問しなければならない。その時に精神健康スクリーニング検査を受けてもらうなどの政策が必要だ」と主張している。