パリの資産運用世界最大手ブラックロック社屋にデモ隊侵入

 


パリのブラックロック社屋にデモ隊侵入 年金改革に抗議

日本経済新聞 2023/04/07

フランスで6日、マクロン政権の年金制度改革に反対する抗議デモが行われた。

パリの中心部では、資産運用世界最大手の米ブラックロックがオフィスを構えるビルに労働組合のメンバー数十人が押し入った。スローガンを唱えて、発炎筒をたき建物内は煙が充満した。ロイター通信などが報じた。

マクロン政権は年金支給開始年齢を2年引き上げ64歳にする年金改革法案を強行採択し、抗議のデモやストライキが続いている。

ブラックロックは個人が任意で加入する私的年金を扱っていることなどから標的となったもようだ。

同日、デモ隊はマクロン大統領なじみのパリ市内のレストランも襲撃。日よけや窓の一部を破壊した。

内務省によると、6日は全土で57万人が抗議活動に参加した。前週よりも参加者は減少した。労働組合は6日は約200万人が参加したと主張している。