旭化成、過去最大の1千億円の赤字に

 


旭化成、1千億円赤字に 米子会社の電池材料不振

大阪日日新聞 2023/03/08

旭化成は8日、2023年3月期連結純損益の見通しを700億円の黒字から1050億円の赤字に下方修正した。

米子会社ポリポア・インターナショナルの電池材料が不振で、ブランド価値である「のれん」の減損損失を計上。旭化成の通期純損益の赤字は20年ぶりで、過去最大の赤字幅となる。

ポリポアはリチウムイオン電池材料の「乾式セパレータ」を手がける。旭化成は2015年に買収したが、見込みより需要が低迷した。一方、滋賀、宮崎両県で生産する「湿式セパレータ」は好調に推移。電気自動車(EV)用の湿式セパレータ需要は急拡大する見通しで、両事業の位置付けの見直しに伴い減損処理が必要だと判断した。