地滑りにより、エクアドルの国営石油会社が、生産について不可抗力を宣言し、石油パイプラインを閉鎖

 


エクアドルの石油産業が深刻な危機に瀕している

oilprice.com 2023/03/02

Ecuador’s Oil Industry Is In Deep Crisis

エクアドルの経済にとり重要な石油産業にとって困難な時期が続いている。

最近の改革と投資の増加にもかかわらず、ラファエル・コレア政権中に発生した腐敗と不正行為から回復するのに苦労している。

建設が不十分で腐食したインフラストラクチャ、自然災害、頻繁な内乱の組み合わせが、経済と脆弱な政府財政に重くのしかかっている多数の生産停止を引き起こしている。

1,800 万人の人口を抱えるこの南米の小さな国では、過去 8年間、暴力的な抗議行動が頻繁に起きている。燃料価格の高騰と生活費の高騰に端を発した内乱は、エクアドルのアマゾンでの環境問題に加えて、石油産業の運営に影響を与え、生産停止を引き起こしている。

2月25日、アマゾンのナポ州で地滑りが発生し、マーカー川橋が崩壊したため、エクアドルの 2つの主要な石油パイプラインが閉鎖された。

両方のパイプラインが閉鎖されているため、エクアドルのアマゾンで抽出された原油を、太平洋岸に輸送する手段がなくなった。

このため、国営石油会社ペトロエクアドル社は井戸を閉鎖し、 不可抗力を宣言することを余儀なくされた。

エクアドルのエネルギー省によると、生産は最大 3週間停止する。これは、右派のギジェルモ・ラッソ大統領の石油生産量の大幅な増加計画に新たな打撃を与える。