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プーチン大統領、米国の停戦提案を支持するも合意せず

ロシアのプラウダは、同じ日に、「プーチン大統領は、30日間の停戦のニュアンスについて語ったが、その実施はほぼ不可能だ」という記事をリリースしていましたが、これが基本的なロシア国民の考え方だと思われます。

現状の条件で、プーチン大統領が停戦に合意する可能性は、ほとんどないと思われます。





プーチン大統領はウクライナとの30日間の停戦の考えを支持したが、いくつかの問題点を指摘した

RT 2025/03/13

«Есть нюансы»: Путин поддержал идею о 30-дневном перемирии с Украиной, но обозначил ряд проблемных вопросов

ロシアはウクライナ紛争の平和的解決に向けた取り組みを支持しているが、その実施に関わる多くの問題については入念な調査と真剣な議論が必要だ。

ウラジーミル・プーチン大統領は、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領との交渉後の記者会見でこの立場を説明した。

「我々は軍事行動を停止するという提案に同意するが、この停止が長期的な平和につながり、この危機の当初の原因を排除するようなものであるべきだという立場から出発する」とロシア大統領は強調した。

「ウクライナ側が少なくとも 30日間の停戦を達成することは非常に良いことだと私は思う。我々は賛成だが、いくつか微妙な点がある。」

特にプーチン氏は、ウクライナ政権とその西側支援国が、協議中の 30日間の停戦をどのように利用できるのか疑問に思い、次のにように語った。

「この30日間はどのように使われるのだろうか? ウクライナで強制的な動員を継続できるようにするためだろうか? そこに武器を供給できるようにするためだろうか? 新しく動員された部隊が訓練を受けられるようにするためだろうか? それとも、何も行われないのだろうか?」

「すると、制御と検証の問題はどのように解決されるのかという疑問が生じる。このようなことが起こらないことを、どうすれば保証できるのだろうか? 制御はどのように組織化されるのか?

「これが常識レベルで皆さんに明らかであることを願っている これらはすべて深刻な問題だ」

ウラジミール・プーチン大統領はまた、戦闘停止の命令を誰が出すのか、またその命令にはどのくらいかかるのかについても質問した。

「想像できるだろうか、ほぼ 2000キロ(接触線)だ。 2000キロの距離に及ぶ停戦合意に誰がどこで違反したのかを誰が判断するのだろうか? この協定違反の責任は誰が負うことになるのだろうか?」

「これらはすべて、双方からの入念な調査を必要とする質問だ。したがって、その考え自体は正しいので、私たちはそれ(停戦)を確実に支持する。しかし、議論する必要がある問題がある」

プーチン大統領は、モスクワはウクライナ紛争を平和的手段で終わらせるという考えを支持するが、ドナルド・トランプ氏を含むアメリカのパートナーとも議論する必要があるとも付け加えた。




トランプ氏のEUのアルコール輸入への200%の関税に対してフランスは報復を表明

泥沼…。





トランプ大統領がEUのアルコール輸入に200%の関税を課すと脅してもフランスは「脅しには屈しない」

zerohedge.com 2025/03/13

トランプ大統領は、ヨーロッパ産のワイン、シャンパン、その他のアルコール飲料に 200%の関税を課すと警告した。

これは、米国と EU の間で醸成されつつある貿易戦争の最新の激化だ。

トランプ大統領は 3月13日のソーシャルメディアへの投稿で、EU が 12日に発効したトランプ大統領の鉄鋼・アルミニウム関税への報復措置として導入された米国産ウイスキーへの課税を撤廃しない場合は、輸入関税の導入を進めるとして以下のように述べた。

世界で最も敵対的で乱暴な課税・関税当局の一つであり、米国を利用することだけを目的として設立された 欧州連合が、ウイスキーに 50%という厄介な関税を課した。

この関税が直ちに撤廃されなければ、米国はまもなくフランスおよびその他の EU 加盟国から出荷されるすべてのワイン、シャンパン、アルコール製品に 200%の関税を課すことになる。

これは米国のワインやシャンパン業界にとって素晴らしいことだ。

米国へのアルコール類の最大の輸出国であるフランスは、同国のローラン・サン・マルタン貿易相が、フランスはトランプ大統領の関税脅しに屈せず、自国の産業を「常に保護する」と述べたことを受けて、直ちに反応した。

サン・マルタン貿易相は、トランプ大統領は「自ら仕掛けた貿易戦争を激化させている」と述べ、フランスは「欧州委員会やパートナーとともに報復する決意だ」と付け加えた。

トランプ大統領のこの批判は、EU 首脳らが、米国が最大 260億ユーロ(約 4兆2000億円)相当の鉄鋼、アルミニウム、関連製品に 25%の関税を課したことへの対応を発表した翌日に行われた。

EU はまた、4月中旬までに 25%の関税が課される農産物および工業製品の追加リストを採択することを目指し、加盟国との協議を直ちに開始する。27カ国からなるEUは、米国に対して 2波で対応する計画だ。

・まず、ハーレーダビッドソンのオートバイやケンタッキーのバーボンを含む米国製品に最大 50%の関税を課し、4月1日に発効する。

・2つ目は、共和党の選挙区にとって重要な農産物や工業製品を標的とする一連の措置が 4月中旬に予定されている。

「蒸留酒業界が引き続き減速に直面している時期に、こうした衰弱させる関税を再び課すことは、成長をさらに抑制し、全米各州の蒸留酒製造業者や農家に悪影響を及ぼすだろう」と、ワシントンに本拠を置くアメリカ蒸留酒協議会の最高経営責任者、クリス・スウォンジャー氏は 3月12日の声明で述べた。




シリアの暴力による死者は、民間人だけで1400人規模に





シリアの暴力で少なくとも1,383人の市民が死亡:監視団による犠牲者確認数

arabnews.jp 2025/03/13

・市民は 「治安部隊と同盟グループによる処刑 」で殺害された。

・最新の死者はラタキア、タルトゥス、ハマスの沿岸地方で記録された。

シリア・アラブ共和国の地中海沿岸を襲った暴力の波の中で、少なくとも 1,383人の市民(その大多数はアラウィー派)が殺害されたと、戦争監視団が 3月12日に発表した。

シリア人権監視団は、先週、バッシャール・アサド大統領の少数派アラウィー派が多い沿岸部の中心地で暴力の波が発生した後、「治安部隊と同盟グループによる処刑」で市民が殺害されたと述べた。

英国を拠点とする監視団は、暴力が沈静化しても、死体が発見され続け、その多くが農地や自宅で発見されたため、犠牲者は増え続けていると付け加えた。

最近の死者は沿岸部のラタキアとタルトゥス、そして隣接する中部のハマスで記録されたという。

同報告書は、治安部隊とその同盟組織が「法的抑止力のない現場での処刑、強制移住、家屋の焼き討ち」に参加していると非難した。

アサドに忠誠を誓う武装集団が新しい治安部隊を攻撃した後、衝突が発生し、暴力は先週木曜日に勃発した。

公式発表によれば、この衝突で少なくとも 231人の治安要員が死亡した。監視団は、250人の親アサド派戦闘員が死亡したと発表した。




トランプ大統領がプーチン大統領に「最後通牒」を突きつける

とはいっても、軍事規模(というか、軍事の近代化)はロシアのほうが進んでいますし、経済的にも食糧供給的にも今ではロシアのほうが強いです。アメリカは今では、食糧の純輸入国です。

そして、ウクライナは今も、モスクワなどに大規模攻撃を仕掛け続けています。ロシアが停戦に合意する道理が見当たらないです。

(参考記事)アメリカが純然たる「食糧輸入国」になっていた。農業貿易赤字は過去最高の7兆円超に
地球の記録 2025年3月4日





トランプ大統領、ウクライナ停戦合意を受け入れなければ「壊滅的な」処罰でプーチン大統領を脅迫

dailymail.co.uk 2025/03/12

Trump threatens Putin with ‘devastating’ punishment if he doesn’t accept Ukraine ceasefire deal

ドナルド・トランプ大統領は 、ウラジーミル・プーチン大統領がウクライナとの 30日間の停戦に同意しなければ、 ロシア にとって「壊滅的な」結果になると警告した 。

トランプ大統領は、第三次世界大戦につながる恐れがある残忍な紛争を終わらせるための自身のチームの取り組みについて議論しながら、最後通牒を発した。

米国はロシアに和平を迫るために何ができるかとの質問に対し、トランプ大統領はこう答えた。

「経済的な意味では、確かにロシアにとって非常に悪いこと、ロシアにとって壊滅的なことをする可能性はある。だが、私はそんなことはしたくない」

同氏の発言は、マルコ・ルビオ国務長官とマイク・ウォルツ国家安全保障問題担当大統領補佐官が、ウクライナが 30日間の停戦に合意したと発表した後に行われた。

トランプ大統領は数日前、初めてオンラインでロシアに対する貿易上の脅威を表明した。

これは、プーチン大統領を賢明だと称賛したり、ロシアの立場を評価したりしていた以前の姿勢からの顕著な変化だった。

ロシアが2014年にクリミアを占領し、2022年に全面侵攻を開始して以来、米国はすでにロシアとロシアの個々のオリガルヒに対して一連の経済制裁を課している。

現在、停戦の運命はロシアの手に握られており、トランプ大統領はロシアに対する経済的な圧力を強めている。




フィンランドにも全人口の大部分を収容できるシェルターがあると知りました

以下は、フィンランド内務省のページですが、合計 480万人を収容できるスペースがあるそうで、フィンランドの人口は約 550万人ですので、9割は収容できることになります。

スイスには、国民全員を収容できるシェルターがあります。

(参考記事)スイスで、「900万人の国民全員を収用できる」核攻撃に対応した地下シェルターが数十年前から作られ続けていたことを知る
In Deep 2022年3月14日





民間防衛シェルターは軍事的脅威の際に使用される

MINISTRY OF THE INTERIOR 2022

Civil defence shelters would be used during military threat

民間防衛シェルターは、人々が通常移動し、生活し、仕事に行っている地域で、特に軍事的脅威から住民を保護します。民間防衛シェルターは、爆発や破片、建物の崩壊、爆風、放射線、健康に有害な物質の影響から住民を守ります。

2022年、フィンランドには 50,500の民間防衛シェルターがあり、合計 480万人を収容できるスペースがあります。

シェルターの大部分(約85%)は、個別の建物にある私有の鉄筋コンクリートシェルターです。複数の建物からなる物件には、共同バンカーがあります。

通常の状況で効率的に使用されている民間防衛シェルター

通常の状況では、民間防衛シェルターはほとんどの場合、体育館、地下鉄駅、駐車場など、他の目的に使用されます。

住宅ビルでは、民間防衛シェルターは保管スペースとして使用されることがよくあります。その前提条件は、シェルターを 72時間以内に空にして使用できることです。

民間防衛シェルターを建設する義務は全国にあります。

フィンランド救助法によれば、民間防衛シェルターは、床面積が少なくとも 1,200平方メートルあり、恒久的な住居または職場として使用されているか、または恒久的に使用されている建物または同じ敷地または建設現場にある建物群に建設されなければなりません。

産業用建物の床面積の閾値は 1,500平方メートルです。




イランの大統領、トランプ氏に対して「したいことを何でも好きにやればよい」と交渉を拒否





イラン、石油禁輸措置についてトランプ大統領に「何でも好きなようにやればいい」と警告

zerohedge.com 2025/03/12

Iran Tells Trump ‘Do Whatever The Hell You Want’ On Oil Crackdown


イランのマスード・ペゼシュキアン大統領。

イラン政府は 3月12日の新たな声明で、核の脅威がある限り、トランプ政権下で米国との核協議が行われる可能性を否定した。

イラン国営メディアの報道によると、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は、「脅迫を受けている間は」いかなる対話も拒否した。

大統領は、トランプ大統領は「何でもやりたい放題だ」と、色鮮やかな言葉で表現した。

イランは経済的に非常に苦戦しているが、ロシアや中国との関係を深めるのと同様に持ちこたえている。

「米国が命令を出し、脅迫することは我々にとって受け入れられない。私はあなた方と交渉するつもりはない。あなたのしたいことを何でもやればいい」とペゼシュキアン大統領は述べた。

これは、トランプ大統領が先週末、イラン最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師に書簡を送り、イランに新たな協議のテーブルに着くよう求めたとの発言に対する継続的な反応の一部だ。

トランプ大統領は金曜日のフォックスニュースのインタビューで、「イランに対処するには 2つの方法がある。軍事的か、合意するかだ」と述べた。さらに、「私はイランを傷つけたいわけではないので、合意することを望む。彼らは素晴らしい人々だ」と付け加えた。