オーストラリアで「夏なのに」感染性胃腸炎が異常な流行

 

(※) ロックダウンの影響としていますけれど、もうほぼ 2年が経過しているのですが……。絶対にワクチンのせいにはしたくないという感じなんですかね。


ニューサウスウェールズ州の感染性胃腸炎の急増の背後にあるロックダウンによる免疫の喪失。疾患の専門家が示唆

Guardian 2023/01/21

Loss of immunity due to lockdowns behind spike in NSW gastro cases, diseases expert suggests

最近のニューサウスウェールズ州での「信じられないほど異常な」胃腸炎の症例の急増は、 Covid-19 の世界的流行の間、子供たちが細菌に頻繁にさらされていないことが原因である可能性が高いと疫学者は述べている。

ニューサウスウェールズ州保健局は、州内の人々に胃腸炎の症状に注意するよう警告する公衆衛生警報を発した。

感染性胃腸炎の一般的な原因であるロタウイルスの報告率は、この時期の通常の率の 5倍となっている。

シドニー大学の感染症小児科医であるロバート・ブーイ氏は、「新年に急増するのは信じられないほど珍しいことであり、通常は3月から10月の間です」と述べる (※ 3月から10月はオーストラリアの秋から春)

「ここ2、3年で子どもたちの免疫力がやや低下し、パーティーや休日のイベントなどで人が集まり、感染が広がっています。特に衛生状態の悪い就学前の子供たちの間で、それらの子供たちが年長の子供たちに感染しています」

ニューサウスウェールズ州王立オーストラリア大学一般開業医の副議長であるマイケル・ライト氏は、救急科に通い、胃の一般診療を行う人々が急増していると述べた。

保健局のケイラ・グラスゴー氏は、夏休みから学校が再開する前に、胃腸炎の蔓延を抑えることが重要であると述べた。