韓国の国民年金の2022年の運用実績は、史上最悪の約8兆円 (-8.5%)の損失

 

(※) 日本は、10-12月期の運用損失が1兆8530億円 (0.97%減)と報じられていて、韓国のような状況ではないですが、日本の場合、

> 日本と欧州での債券価格の下落により

と、年金は、債権での運用の部分が大きいようですので、なかかな先行きが厳しそうです。

なお、世界中の、特に欧米の多くの主要国の年金運用基金が大きな損失を出し続けています。

(参考記事)ノルウェーの政府年金基金が過去最悪の「23兆円」の運用損失
2022年8月18日


韓国の国民年金、昨年は史上最悪80兆ウォンの損失

朝鮮日報 2023/02/17

韓国の国民年金による昨年の運用利回りがマイナス8.47%を記録し、80兆ウォン(約8兆3000億円)に達する損失を記録したことが16日までに分かった。1999年に国民年金基金運用本部が設立されて以来、年間ベースで最も低調の運用実績だ。

運用データは今月初めに開かれた国民年金基金運用委員会の会合で初めて公表され、先週開かれた今年初の投資政策委員会会議で検討された。

これにより、昨年初め時点で950兆ウォンを見込んでいた基金運用規模は、昨年6月、9月に続き、再び900兆ウォンを下回った。

昨年は年初から11月までの運用利回りがマイナス4.93%となり、回復傾向に転じる兆しもあったが、昨年12月に世界の金融市場が再び急落し、過去最悪の運用実績となった。昨年12月に米ナスダック総合指数はマイナス8.73%、スタンダード&プアーズ(S&P)500指数はマイナス5.90%を記録した。

国民年金年次報告書によると、基金が創設された1988年から2021年までの年平均運用利回りは6.76%だった。これまで最も運用利回りが低かったのは、世界的に金融市場が動揺した2018年のマイナス0.92%であり、金融危機が全世界を襲った08年でさえ、運用利回りはマイナス0.18%で善戦した。