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プーチン氏と2時間半電話 マクロン氏が奔走、米ロ首脳協議で合意
朝日新聞 2022/02/21
ロシアによる軍事圧力が強まるウクライナ情勢をめぐり、米国とロシアが近く首脳協議を開くことで原則合意した。仲介に動いたフランスの大統領府が21日に発表した。米政府は、協議までにロシアがウクライナに侵攻しないことを開催の条件としている。軍事的緊張が高まるなか、懸命の外交努力が続く。
米政府は、ウクライナ国境に最大19万人規模の兵力を集結させたロシアが、首都キエフも攻撃対象とする大規模作戦に踏み切るとのシナリオを公表している。
事態が緊迫するなか、フランスのマクロン大統領は20日、ロシアのプーチン大統領と電話で1時間半にわたって協議。バイデン米大統領と15分間の電話協議をはさみ、同日深夜に再びプーチン氏と電話で1時間協議して、米ロ首脳協議の原則合意を取り付けた。
米ホワイトハウスは20日の声明で「侵攻が始まる瞬間まで外交を追求する」としつつ、首脳協議はロシアの侵攻がないことが前提だと釘を刺した。「ロシアは今すぐにもウクライナに全面攻撃をする準備を続けているようだ」として警戒を緩めていない。
インタファクス通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官は21日、米ロ首脳協議について、「いまのところ計画はないが、もちろん可能性は排除しない。有益だと思えば協議は可能だ」と前向きな姿勢を示した。
今後は米ロ外相が24日に欧州で会談し、首脳協議の時期や場所などの詳細を詰める。米ロ首脳協議が実現すれば、今月12日の電話協議以来となる。