ハワイでまれな暴風雪警報が発令される

 


ハワイ州でまれな暴風雪警報を発令、米本土の州では雪不足

CNN 2021/12/04

米国の50州と首都ワシントンがあるコロンビア特別区のうち暴風雪警報が発令されたのが3日朝の時点でアラスカ、ハワイ両州のみとなる珍しい事態が生じた。

アラスカ州は例年、降雪が多いが今冬は特に目立つ。吹雪の襲来で移動や旅行が極めて困難になりかねない天候になるとも警告されている。同州の多くの地域では先月、例年より冷え込み、一部では新記録にも迫った。

ハワイ州での暴風雪警報は珍しい。米アイオワ州立大学の環境関連データサイトによると、ホノルルにある米国家気象局(NWS)支部が最後に出したのは1347日前、年数にして3.5年以上前だった。

ハワイ島にある山では今週末にかけ最大で約44.7メートルまでの瞬間風速の発生や、約30センチまでの降雪が予報されている。

同州では高さが海抜1万3000フィ-ト(約3962メートル)以上あるマウナキア、マウナロアの両峰が毎年の冠雪が見られる唯一の場所とされてきた。10月から4月までの雨期が原因で、両峰では11~3月期の気温は氷点下まで落ち込む。

マウナロアの頂上は先月30日、強風と冬季の気候到来で一時閉鎖された。マウナキアでは今週前半、冠雪が観測された。

ハワイ州内の大半の地域では大雨が予想され、州内の多くを対象にした洪水警報が出された。

一方で米本土の48州では雪不足が顕著だ。通常なら積雪がある時期だが、雪景色を見つけるのが難しい状況ともなっている。ただ、今週末には降雪の可能性があるが、例年のこの時期ほどの量には達しないともみられている。

これら48州の大半では先月、平年以下の降雪量を記録していた。