「20年で最多の倒産件数」ドイツの経済危機が企業を圧迫
rmx.news 2024/11/08
‘Highest number of bankruptcies in 20 years’ – German economic crisis is crushing companies
ドイツ連立政権が崩壊する中、倒産が急増している
ドイツでは経済危機の深刻化により倒産する企業がますます増えており、倒産件数は過去 20年間で最高水準に達している。
ライプニッツ経済研究所(IWH)の調査によると、10月に破産を申請した個人および企業は合計 1,530件で、前月より 17%増加した。
「これは 10月としては過去 20年間で最高だ」と IWH の研究員ステフェン・ミュラー氏は書いている。
ドイツの新聞 FAZ によると、今年は毎月少なくとも 1,000社が破産を申請しているが、今や初めて 1,500社を超えた。これはパンデミック前の 3分の 2にあたる。建設、貿易、ビジネスの企業が特に大きな打撃を受けた。
最近の注目すべき例としては、ミュンヘンを拠点とする空飛ぶタクシーの新興企業リリウムの破産が挙げられる。同社は予算委員会がドイツ復興金融公社(KfW)の融資に対する保証を拒否したため、10月に資金が枯渇した。
IWHは、2023年の GDP が 0.3%減少し、今年も 0.2%減少するなど、経済状況が全体的に弱いと指摘しているが、投入コストの上昇、人件費の高騰、熟練労働者の不足、国際需要の弱さ、エネルギーコストの高騰など、他の要因もある。
ちょうど昨日、ドイツでは、連立政権が崩壊し、少数派政権が誕生した。1月には不信任投票が行われ、早ければ3月にも再選挙が実施される可能性がある。
不信任投票の結果次第では、少数派政権が任期満了まで続く可能性もある。しかし、不安定な政治情勢は、ドイツ経済にさらなる重荷を負わせるだけだと予想される。