中東のオマーンで「24時間で2年分」の雨が降る





熱帯低気圧「アル・サイヤル」が24時間でオマーンに2年分の雨をもたらす

watchers.news 2024/10/16

Tropical Depression “Al-Sayyal” brings 2 years worth of rain to Oman in 24 hours

停滞した熱帯低気圧「アル・サイヤル」によって引き起こされた大雨により、10月15日と 16日にオマーンの一部で深刻な洪水が発生した。

10月15日から 16日までの 24時間で、スール市では合計 215ミリの降雨量が記録された。これは同市が 2年間に通常受ける降雨量を上回る。

スールの年間平均降水量は約 100ミリだ。この都市は非常に乾燥した気候で、降水量のほとんどは冬季に発生するが、全体的に雨はまれで少量でだ。

オマーン農業・漁業・水資源省によると、同じ期間に、クルヤットでは 170 mm、ジャアラン・バニ・ブ・アリでは 117 mm、マスカットでは 112 mm、マシラでは 96 mmの降雨量を記録した。

最も被害が大きかったのは、シャルキーヤ南部、シャルキーヤ北部、マスカットなどであった。以下は、マスカットの様子だ。

熱帯低気圧は、1年のうち 2つの期間、つまり 5月から 6月のモンスーン前期と 10月から 11月のモンスーン後期にオマーンに影響を及ぼす。サイクロンは主にアラビア海で発生し、時折オマーンに上陸して、特にドファール地方やアル・ウスタ地方などの沿岸地域に影響を及ぼす。