世界の毎年の食品廃棄物量が140兆円規模に。トップは中国

食品廃棄物量の国別ランキング

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世界の食品廃棄物の膨大な規模

statista.com 2024/09/24

The Enormous Scale Of Global Food Waste

毎年 1兆ドル(約 140兆円)以上の食品が廃棄されており、そして、最大 7億8,300万人が飢餓に苦しんでいる。

食品廃棄物は、世界の農地の約 30%に相当する面積を占めていると推定されている。これらは、国連環境計画の食品廃棄物報告書2024で発表された調査結果の一部にすぎない。

国連環境計画は、2022年に世界で小売、食品サービス、家庭部門全体で 10億5000万トンの食品廃棄物が発生したと推定している。その年の一人当たりの食品廃棄物の平均量は 132kgと推定され、そのうち 79kgが家庭廃棄物だ。

これは、消費者が利用できる食品の約 19%が小売、食品サービス、家庭レベルで廃棄されていることを意味する。

これは社会のあらゆるレベルで見られる問題であり、家庭廃棄物の数字が各国の所得グループ間でほぼ同様であり、高所得国では一人当たり 81kg、上位中所得国では一人当たり 88kg、下位中所得国では一人当たり 86kgであるのに対し、低所得国についてはデータが不十分となっている。

国別にデータを見ると、食品廃棄物の絶対値が最も高かったのは、人口 10億人を超える 2カ国だった。中国は年間推定 1億870万トンの食品を廃棄しており、インドは 7810万トンを廃棄している。米国は年間 2470万トンの食品廃棄物を生み出しており、ヨーロッパではフランスとドイツが年間 390万~ 650万トンを生み出している。

一人当たりの廃棄物量となると、状況はかなり異なる。たとえば、インドの平均的な家庭では年間 55 kg の食品が廃棄されるが、米国では 73 kgにのぼる。比較すると、ロシアの家庭廃棄物総量は年間 480万トンと推定されるが、一人当たりの廃棄物量はわずか 33kgだ。