2018年の論文で、その概要です。クリスティ・ローラ・グレースさんは、「ロングコロナや modRNA 注射による傷害を患う人々を助けるものである可能性があるようです」と書いています。
イベルメクチンは創傷治癒中の末梢神経再生を促進する
pubs.acs.org 2018/10/01
Ivermectin Promotes Peripheral Nerve Regeneration during Wound Healing
末梢神経は、末梢神経系の神経保護グリアであるシュワン細胞の存在により再生能力を持っている。
末梢神経が損傷すると、シュワン細胞は細胞傷害性グルタミン酸を取り込み、神経栄養性シグナル伝達分子を分泌することで、神経再生に適した微小環境を作り出す。
末梢神経修復障害は、損傷後のシュワン細胞応答の欠陥によって引き起こされることが多く、特に人間などの再生能力が制限されている生物では、神経再生を促進するための新しい戦略を開発することが極めて重要だ。
1つのアプローチは、神経修復がはるかに効率的な下等生物のメカニズムを調査することだ。
最近の研究では、駆虫薬のイベルメクチンがアフリカツメガエルのオタマジャクシの原始眼組織の神経支配過剰を引き起こすことが実証された。
私たちの研究は、哺乳類の神経修復におけるイベルメクチンの役割を調べることを目的とした。
私たちは、ヒト真皮線維芽細胞(hDF)と共培養したヒト誘導神経幹細胞(hiNSC)を用いてin vitroアッセイを実施し、イベルメクチン処理したヒト真皮線維芽細胞がヒト誘導神経幹細胞の増殖と遊走を促進することを発見した。
また、ヒト真皮線維芽細胞に対するイベルメクチンの効果を特徴づけ、イベルメクチンがヒト真皮線維芽細胞に細胞外グルタミン酸を取り込み、グリア細胞由来神経栄養因子を分泌させ、細長い双極性形態を発達させ、グリア線維性酸性タンパク質を発現させることを発見した。
最後に、対応するin vivoモデルにおいて、真皮創傷部位への局所的なイベルメクチン処理が、治癒時にグリア細胞とニューロン細胞の両方のマーカーの上方制御を誘発することを発見した。
これらを総合すると、イベルメクチンは線維芽細胞を誘導してグリア様表現型を採用することにより、末梢神経再生を促進することが実証された。