地球で観測される「宇宙線」の量が、過去20年で最低レベルにまで低下

フィンランドのオウル大学にある宇宙線観測ステーションのデータです。ここは1964年から宇宙線の観測を続けています。

1964年から2024年までの宇宙線量の観測値

cosmicrays.oulu.fi

宇宙線量は太陽活動と逆相関の関係を持っていまして(太陽活動が弱いと宇宙線の量が増え、強いと少なくなる)、そして、宇宙線量は「地球の雲の量」と、正の相関を持ちます(宇宙線量が多いと雲が多くなる、宇宙線量が少ないと雲は少なくなる)。

ですので、現在の太陽活動は、20年以上ぶりの強さということも示唆しているかもしれません。また、地球全体として「雨が少なくなる」という傾向も出てくると思います(局所的な大雨とは関係のない全地球規模の話です)。

これについては、In Deep の 2016年の記事「「雲の生成は宇宙線によるもの」という説が25年にわたる観測の末に「結論」づけられる」にあります。