「牛乳は虫歯を増加させる」という韓国の研究。虫歯になる確率が約1.6倍高くなる





牛乳の摂取と虫歯との関連性:韓国国民健康栄養調査(2013~2015年)による性別別の考察

mdpi.com 2024/06/11

Milk Consumption and Its Association with Dental Caries: Gender-Specific Insights from the Korea National Health and Nutrition Examination Survey (2013–2015)

概要

背景と目的: 本研究は、韓国国民健康栄養調査 (2013~2015) のデータを利用して、牛乳の摂取量、頻度、種類と虫歯の罹患率との微妙な関連性を調べることで、これらのギャップを埋めることを目的とする。

材料と方法: 本研究では、韓国国民健康栄養調査 (2013~2015) のデータを利用して、男性 2856 人、女性 1987 人を含む 4843 人の被験者 (加重n = 15,581) のサンプルで牛乳の摂取と虫歯の罹患率との関連性を調べた。加重サンプルサイズは、男性 6656 人、女性 8925 人だった。虫歯、治療済み歯、欠損歯の数を評価することで、虫歯の罹患率を評価した。

結果: 解析により、牛乳摂取量の増加と虫歯発症リスクの間には有意な正の相関が見られ、全体のオッズ比は 1.653 だった。この相関は女性でより顕著で、オッズ比は 1.865だった。また、年齢は、特に 50 歳以上の参加者において、重要な変数であることが判明した。対照的に、男性グループ間の関係は、正(オッズ比: 1.613)ではあるものの、統計的に有意ではなかった。

結論:これらの知見は、牛乳摂取が、特に女性において、虫歯の潜在的なリスク指標となる可能性があることを示唆しており、歯科保健の実践において的を絞った食事に関する推奨事項の必要性を強調している。