英語版 Wikipedia に「Turbo cancer (ターボがん)」のページが登場

もちろん、全否定の内容となっていますが、何が原因であるかはともかくとしても、現在若年層のガンが急速に増加していることは事実です。

(参考記事)2021年からの「若年層のガンの超過死亡の急増」が示された初めての研究論文。このようなことになった「原因」についての医学的議論が、果てして今後起きるのか起きないのか
In Deep 2024年3月17日


ターボがん

Wikipedia 2024/03/23に登場

Turbo cancer

ターボがんは反ワクチン神話であり、COVID-19 に対するワクチン接種、特に mRNA ワクチンを接種した人々には急速に進行するガンの発生率が高いという考えを中心としている。

この通説は、多くのワクチン反対派や医師たちを含む関連影響力者によって広まったものであり、事実に基づくものではない。

2020年後半、COVID-19 ワクチンが登場し始めた頃、反ワクチン派の医師たちやソーシャルメディアの著名人たちが、COVID-19 ワクチン接種を受けた人々に、急速に広がるガンが発症しているという根拠のない考えを広め始めた。

これらの主張は、単一の症例報告を誤って伝えたり、逸話に基づいて推測したりする傾向がある。 デビッド・ゴルスキー氏は、「ターボがん」現象を「反ワクチン主義者が使用する常套手段である誤った情報手法である。逸話の引用、生物学における確固たる根拠のない生物学的メカニズムに関する乱暴な憶測、相関関係と因果関係の混同」と要約した。

アメリカ国立がん研究所によると、「 COVID-19 ワクチンが、ガンを引き起こしたり、再発を引き起こしたり、病気の進行を引き起こしたりするという証拠はありません。さらに、 COVID-19 ワクチンはあなたの DNA を変えません」と述べた。

反ワクチン活動家のステファニー・セネフ氏やピーター・マッカロウ氏らによる論文では、 1型インターフェロンの抑制が免疫抑制をもたらし、ガンの増殖を促進する可能性があると主張した。

この研究は、証拠として VAERS (CDC ワクチン有害事象報告)からの逸話的な報告のみを使用して、仮説的に考えられる疾患メカニズムを示唆しており、 「立証責任の転換」と評されている。同様に、リンパ腫で死亡したマウスについて論じた論文がターボがんの存在を「証明した」という主張もあるが、これは真実ではない。