日本の商船三井と三菱UFJ銀行が「紅海の封鎖問題でのサプライチェーンの混乱」を警告

ドイツ銀行の警告に続くものです。まあ……近いうちにサプライチェーンへの影響は出るのでしょうね。


日本の海運大手、「歴史的な」紅海危機は「半年か1年」続く可能性があると警告

zerohedge.com 2024/02/07

Japanese Shipping Giant Warns “Historic” Red Sea Crisis Could Last “Six Months Or One Year”

紅海の商船を守るバイデン大統領の「オペレーション・プロスペリティ・ガーディアン(繁栄の守護者作戦)」と米国と英国の中東全域での爆撃は、バブ・アル・マンダブ海峡周辺でのイラン支援のフーシ派反政府勢力の攻撃をいまだ止めていない。

8日朝、フーシ派反政府勢力は商船 2隻に「発射体」を発射し、 1隻に衝突し、紅海航行の継続的な危険性を浮き彫りにした。

日本の海運大手の商船三井は本日、輸送の混乱が最長 1年に及ぶ可能性があると警告を発し、混乱が短期で終息する期待が急速に薄れつつあることを示した。

「これは歴史的な出来事です」と商船三井の橋本剛社長がインタビューで述べたとブルームバーグが伝えた。

橋本氏は「この状況は少なくとも今後2、3カ月は続くでしょう。最悪のシナリオとしては、半年、1年は続くでしょう」と語った。

同氏は、現在のサプライチェーンの混乱を乗り切るのに十分な輸送能力があると述べた。それでも同氏は、世界経済が突然拡大した場合、輸送能力の不足を引き起こす可能性があると警告した。

商船三井は約 800隻の船舶を保有しているが、同社は先月、フーシ派のドローンと商船に対するミサイル攻撃により、紅海を通るすべての航行が停止されたと発表した。

2週間前、日本の三菱UFJ銀行は顧客に対し、「摩擦の増大による地政学」が海上のチョークポイントを危険にさらしていると警告した。

先週、ドイツ銀行リサーチは顧客に 「緊急警報101:世界的なサプライチェーンの緊張」という警告を出した。

地域の不安定リスクが中東全域に広がり続ければ、他の重要な難所が影響を受け、世界のサプライチェーンの混乱が加速する可能性がある。