農民たちの抗議デモがベルギーでも拡大中

 

(参考記事)ドイツ最大の物流ハブである港を抗議デモ中の農家たちが完全に占拠。物流が停止
地球の記録 2024年1月30日


農民たちの抗議活動が徐々にベルギーに広がっている

Euractiv 2024/01/29

Farmers’ protests slowly spread to Belgium

ドイツ、ポーランド、ルーマニア、フランスの農民たちが、週末にかけてベルギーの農民の抗議活動に参加し、ヨーロッパの同業者と同様の要求を掲げた。

ワロンの農民たちは週末、ワロン農業連盟(FWA)主導の「Trop is te veel(多すぎるのは多すぎる)」キャンペーンの一環として抗議活動を行い、現在自分たちが置かれている「息苦しい」状況を非難した。

フランス語のスローガン「On Marche sur la tête」(「私たちは頭の上を歩いている」)はベルギー人たちによって取り上げられ、ベルギー人たちはまた、特定の町の入り口にある標識をひっくり返した。

道路封鎖を含む抗議活動は、これまでのところ平和的に行われている。

「我々の目標は、状況を変えるために建設的になることだ」とワロン地域の主要農民組合は述べ、主な目的は国民や政治家にベルギーの農民たちの苦境を認識させることだと付け加えた。

フランダースの農民も数日以内に参加すると予想されている。

欧州紙が 28日に報じたところによると、抗議活動参加者たちは 2月1日に欧州理事会の臨時首脳会議が開催されるブリュッセルに向かう予定だという。

ベルギーの農民たちが表明した怒りは、極右勢力の躍進が予想される 6月の重要な欧州選挙を前に、ルーマニア、ポーランド、ドイツ、オランダ、フランスの農民たちの怒りと同じだ。

要求

ヨーロッパの他の地域と同様、ベルギーでも農家は生産コストの上昇と製品価格の下落に直面しており、彼らは適切な収入を求めている。現在の状況では、農家は経済的に成り立たず、若者たちがこの職業に就くのを奨励できない状況だ。

FWAはプレスリリースで、彼らはこのセクターが「経済的、環境的、社会的に真に持続可能」であることを可能にする法律を求めていると述べた。

農家はまた、欧州の環境政策の管理上の負担と複雑さを非難している。

土地へのアクセスと農場の譲渡も、提起されている重要な問題だ。 FWAはプレスリリースの中で、ベルギーだけでなくフランスなど他の加盟国でも問題となっている「農業における世代交代に取り組む重要性」を強調している。