能登の被災地で感染症が拡大している模様

 

災害医療救援活動をおこなっている特定非営利活動法人 TMAT の最新の報告書です。


令和6年能登半島地震 TMAT災害医療活動報告

TMAT 2024/01/09

1月8日

7:00

活動開始

夜間帯の申し送りと本日の予定について確認。感染症患者の対応について検討。

8:00

医療調整本部にてDMAT、その他チームと定例ミーティング。

避難所で感染症(コロナ、インフル、感染性胃腸炎)が増加しているとの情報。主に高齢者が感染しているため、衰弱が顕著である状況

モバイルファーマシーが入る予定だが、地元薬局の再開が進んでおらず、供給不足が懸念される。

9:00

施設内ミーティングを実施。
本日の配置について決定。

午前帯

部屋移動と環境整備を主に実施。

発熱、嘔吐、下痢の感染症の避難者が急増しており、消化器症状の避難者を中心に隔離対応を開始した。また、追加で感染症部屋を作成する方針とし、1階から3階の避難者の部屋移動を行った。

消化器症状の避難者急増のため、三重県の保健師と協力しスピルキットの作成と配置、使用方法の説明文の作成を行うこととした。

ADL 低下予防などを目的に TMAT が主体となり、避難所の中学生とともに1日2回(10時と15時)ラジオ体操を実施。

トイレ清掃の実施。ゴミの収集ができておらず、ゴミ袋からあふれており、ゴミの回収を定時で決め、回収し衛生環境を整えていくことを継続した。

午後

ゾーニング、ラジオ体操、段ボールベッドの組み立て設置

前日のできなかった3階のゾーニングを実施。女性から要望があり、更衣室もワンタッチテントを利用し作成。

19:00~21:00頃

段ボールベッドが60個搬入され、DMAT支援隊、自衛隊の協力を得て作成、必要箇所へ設置を行った。

本日の診療

活動終了

69名 感染症関連の診断が急増。本日の診療の74%が呼吸器、消化器の感染症に関連する。(胃腸炎診断が半数以上)

救急搬送1件対応。