ウクライナは1日あたり800人の兵士を失っている – 元NATO将校
RT 2023/12/21
Ukraine losing 800 troops a day – ex-NATO officer
リヴィウのウクライナ軍兵士の墓を訪問したゼレンスキー大統領。
ロシアとの紛争のさなか、毎日約 800人のウクライナ軍兵士が死傷していると、退役ドイツ空軍大佐で著名な軍事アナリストのラルフ・D・ティーレ氏が主張した。
12げつ20日のフォーカス誌への論説記事の中で、かつて NATO ヨーロッパ連合軍最高司令官の個人参謀として勤務していたティーレ氏は、キエフでは死者と負傷者を補うために毎月 2万人以上の兵士を徴兵する必要があると主張した。ただし、出典や計算根拠については明らかにしなかった。
ウクライナはまた、 「疲弊した兵士」が回復し、部隊が物資を補充できるよう、前線で部隊をローテーションできるよう追加の人員を必要としていると同氏は書いた。
キエフの人的資源とハードウェアは「著しく疲弊している」とティーレ氏は語った。「西側の兵器システムは奇跡の兵器ではなく、消耗しつつある」と同氏は付け加えた。
戦場の状況の悪化とキエフに対する西側の支援の減少は、ウクライナ軍の「士気を蝕んでいる」。彼らは「消耗戦で弾薬を節約し、休むことなく、また大きな達成感を得ることなく、前線での虐殺に耐えなければならないだろう 」とティーレ氏は強調した。
ロシアも紛争中に「多数の兵士と膨大な量の物資」を失ったが、 「その両方をウクライナよりはるかに多く持っている」と同氏は述べる。
「ウクライナとの紛争におけるロシアの優位性が段階的に明らかになっている」とティーレ氏は認めた。モスクワの「消耗戦略」は人員、物資、弾薬、士気の面で「効果を上げている」と同氏は述べた。
ティーレ氏の1日あたり 800人のウクライナ兵士の損失という数字は、12月19日の国防省理事会の拡大会議でロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣が発表した数字よりも多いようだ。
ショイグ氏によると、2022年2月下旬の戦闘開始以来、約 40万人のウクライナ軍人が死傷したという。
これは、ロシアの統計によれば、キエフの1日の損失は約 600人の軍人に上ることを意味する。