アフガニスタンのタリバン政権が「すべての美容院とネイルサロン」を禁止

 

タリバンは、昨年から次々と以下のような政策を発表しています。

タリバンが、小学校を含むアフガニスタンの学校への女子と女性の通学を全面的に禁止。女性教師もすべて解雇 (2022/12/22)

タリバンがアフガニスタンの衣料品店の「マネキンの顔」を覆うように命じる (2023/01/30)


タリバンが美容院を禁止

RT 2023/07/05

Taliban bans beauty salons

道徳省はアフガニスタンのすべての美容院とネイルサロンに女性の出入りを禁止する期限を設定した

アフガニスタンの生活を厳格な宗教規範に沿ったものにしながら、イスラム主義グループのタリバンは徐々に権力の掌握を強めている中で、全国のすべての美容室に1カ月の休業通告を出した。

悪徳防止・美徳普及省のモハマド・サディク・アキフ報道官は 7月4日、ロイターに対し、「女性向け美容室の閉鎖期限は 1カ月だ」と語った。

6月24日付のこの指令は「最高指導者ヒバトゥッラー・アクンザダ師からの口頭指示に基づいている」と伝えられているが、当局は正確な理由を説明していない。広報担当者はAFPに対し、「閉鎖されたらその理由をメディアと共有する」と語った。

国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)は、この「女性の権利に対する新たな制限は経済に悪影響を与える」として、当局に対し禁止令を撤回するよう要請した。

2021年8月に米軍撤退が失敗に終わる中、タリバンはアフガニスタンの制圧を掌握して以来、物議を醸す数々の制限を導入し、女子生徒の 6年生以降の就学を禁止し、多くの仕事や公共の場での女性の参加を禁止した。

女性は公共の場では顔を覆うことが義務付けられており、必要な場合を除いて、家にいることが推奨されている。また、長旅の場合は男性の付き添いが必要だ。

タリバンは報道の自由も厳しく取り締まり、米国政府管轄のボイス・オブ・アメリカ(VOA)やラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティ(RFE/RL)を含む複数の西側放送局や、ドイツ国営放送の一部番組を禁止した。

一方で、タリバンはケシ栽培を非合法化し、米国の「麻薬戦争」が 50年間果たせなかったことを 1年で達成したと伝えられている。 過去 1年間でケシの生産量が推定 80%減少したことを受け、英国のテレグラフ紙はこの動きを「人類史上最も成功した麻薬対策の取り組み」と呼んだ。